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【THE AULD】マスターのたたずまいも心地よく酔わすバー/「運命」とは自分という作品をつくるプロセス

引越しを間近にひかえ、長く通ったなじみのカフェ、もう一度行きたいと思った店に足を伸ばしています。


引越したら台東区へはまず来ないと思うので、大好きなお店とお別れするのが切なくもありますが、今まで安らぐひとときを本当にありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです。


浅草のバー「THE AULD」は知ってから日が浅いのですが、ここでお酒を愉しむのが私はとても好きでした。


先日、嬉しいことにオールドさんで素敵な時間をすごせましたので、そのときのお話とともに、酔っぱらいのおかしな呟きをつづります(*´ ˘ `*)







唯一無二のお酒

最初にいただいたのはアラン17年。フルーティーなアロマ、甘さと香ばしさも後からゆったりと広がるウィスキー。


そして次はマスターに「繊細で、軽やかで、愛らしい…妖精のようなウィスキー」と抽象的な表現でオーダーするという遊びをひとり愉しみながらお願いをし、選んでいただいたNC'Nean。


ボトルデザインも美しいオーガニックウィスキーです。


私のお願いをマスターがどう受け取るかはわかりませんし、私もなぜそのようなウィスキーを好むのかはわかりません。そこが楽しくもあり、またマスターのお仕事の豊かさでもありますね。このウィスキーとの出会いがとても嬉しいものになったのは、他でもないマスターのおかげです。


初めてオールドさんに行ったときから、コーヒーを淹れ、お料理を作り、氷を削り…ボトルやグラスの持ち方、出し方、ひとつひとつが丁寧で、本当に心地よく私は酔うことができました。


THE AULDというグラスの中でマスターが熟成させたスピリッツ…そのお店だけの、唯一無二のおいしいお酒のように思うのです(*^-^*)




念願のグレンフィディック

そしてこの日は、マスターが醸造所に行き、自らボトリングしてきたグレンフィディックも味わうことができました…!私は昔からグレンフィディックが好きなのですが、ずっと飲んでみたかったこのグレンフィディックを飲めて、かけがえのない体験…


味わいは言葉にできるものではありません。幸せな人生の淡いに、心から感謝します。


お店に置いてあるお酒の小冊子を興味があり見ていたのですが、ありがたいことにマスターがプレゼントをしてくださいました。そこにはオールドさんが紹介されていて、寝る間を惜しんで働いている(オールドはお昼からやっているのです)マスターの気持ち、このお店を愛する人の言葉を見ることができました。


「助けてくださった沢山の方々への感謝の気持ち、いつまでも忘れずに、続けていきたいです」
「いつ行っても、居心地が良くて、いつまでもここにいたい、と思ったぐらい」

「Whisky Voice」72号より






運命について


心学研究家の小林正観さんの本に運命について書かれていました。


運命とは「運ばれてくるもの」「運ばれてくる命題」のことを言い、なにによって運ばれてくるかというと「人」によって運ばれてくる、つまり運命とは、「人との出会い」の積み重ねのことである


…と。「人」とは狭い意味でですが、本来は「生物すべて」との出会いを言います。より厳密には、物も含むのでしょう。


私はバグパイプの音楽が流れるオールドというバーに出会い、マスター、行くたびにひとときを共にするお客たち、ウィスキーやコーヒー、クラフトビール、お料理、そこで交わされる会話…実に多くのものと出会いました。


出会いによってその後の人生が新しい展開に入るということもありますよね。ですから、運気を変えたいというようなことをよくいわれますが、運気、流れというものを変えたいのなら出会いを増やしていくことだと思います。


そしてマスターは元来はネガティブなことばかりを考えてしまう方のようですが、すべてが魅力的な物件とやっと出会い思い切ってオールドを開くことに踏み切れたのは、奥様の後押しがあったからなのだそうです。「お金ならなんとかなるよ、大丈夫だよ、お店、やってみなよ、応援するから。失敗しても、家族が食べられるぐらい、何をやっても稼げるから」


素晴らしいサポートですね。マスターがパートナーとした奥様との出会いのおかげで、私はオールドでお酒を愉しむことができたのですね。



オールドに行きたいと思ったきっかけは
コシヅカハムのサンドイッチ




自分という唯一無二の作品をつくる

お気に入りのシェパーズパイ


人生は、人や出来事との出会いが分岐点となって織り込まれていく織物のようです。


その出会いという分岐点をどう受け入れるかは自分で自由に選
ぶことができます(もっと俯瞰をして言うと、自由に選択をしているようでそれを選ぶことは決まっており、つまり自由意志はないということになるのですが、抽象的すぎるのでこのあたりに留めておきますね)


失敗だった、イマイチだ、なんでこんな目にあうのだろう、思い通りにいかなくてイライラ…そんなときもありますよね。ですが、自分の好き嫌いなどの価値観、都合がいいか悪いかではなく、出会いのすべてを喜び、感謝し、楽しむことができたなら、人生とはなんとワクワクとするものでしょう…


そして、「時が来たから出来事が起こる」とよく思われいるのが真実ではなく、「ものごとが時をつれてくる」のだとしたら…?出会いというものごと、自分でしてみたほんの少しの楽しいこと、思いやりや慈しみの行い…誰に見られるでもなく、ささやかなことで、なんの評価を受けなくとも、それらが時をつれてきてくれるのだとしたら…?


今このときに行いも、変わってきそうですね。私たちは出会いという糧をいただいて、自分という広大な宇宙の織物をつくりだしていく。あなたはどんな織物になるのでしょうね?(*^-^*)



白カビのサラミ




THE AULDのパブサインを探してね


東京都台東区西浅草1-7-3
0358307100
12:00~1:00
The AULD | Facebook


ケルト文字を真似たフォントで、猫とネズミ、樽や大麦がデザインされた「パブサイン」(ここはパブですよ!)が目印です。イギリスでバーを探している気分で探してみましょう♪






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