ルールはゲームを変質させる。マルバツゲーム進化論について
マルバツゲーム進化論は作っちゃうおじさんが作ったブラウザゲームで、リンクから飛べばスマホでもPCでも即遊べます。サイトには他にも作っちゃうおじさんが作った沢山のゲームが遊べます。
マルバツゲーム進化論は主人公が出会った病弱な少女と暇つぶしのマルバツゲームをする内に少しずつルールが足されていき、最初は単純極まりないマルバツゲームが複雑怪奇な対戦パズルゲームに変貌していくゲームです。
ルールをほんの一つ足したり変えたりするだけでそのゲームが変質し、全く別物に変わるという経験は、ゲーム製作をする上で(規模の小さいゲームなら特に)味わえる稀有な体験だと思います。このゲームではそんなスリリングな瞬間が矢継ぎ早に訪れます。
ご存知の通り、マルバツゲームは先攻を取ればミスをしない限り絶対に負けません。このゲームではまずそこに1-3までの数字の強弱の概念を持ち込みます。より大きな数字の⚪︎で相手の×を上書きできるのです。もちろんそれは相手も同様。
その次は1の数字に、出せば場の数字が全て1になるという特殊効果が追加されます。場の数字が全て1になるということは上書きが容易になる、ということは……。そして次は3を超える4という数字が追加され、次は2の数字に新たな特殊効果が……といった感じです。最終的に現れるのは、様々な特殊効果を活用して相手の行動を読み合う、脳の容量に挑戦状を叩きつける複雑な対戦ゲームです。
そして暇つぶしに少女とマルバツゲームに興じていたはずの自分は、最終的には相手の好物について必死に考える羽目になります。なぜこんなことに。シナリオとメカニクスが噛み合ったゲームに乱暴に引き摺られる快感。今すぐにでも遊べるのでプレイしましょう。
終わり。