2019-12-15 200cc

砂ベントカレンダー十六日目。

マリオカート8DXでグランプリ200ccをやっている。

200ccは、これまで150ccまでしか存在しなかったシリーズに、8DXで初めて実装されたシリーズ最高速のグレードである。

速すぎて、これまで全く存在意義のなかったブレーキを使ったり、ダッシュする場所を考えなければすぐにコースアウトする。ジャンプ台を使えば簡単に飛びすぎてしまうし、滑空の高度が高すぎて当たり判定のない屋根を突き抜けたりする。更にCPUが一位から六位ぐらいまで団子なのでワンミスで七位とかに落ちたりする。最初はなんじゃこりゃと思ったが、何度かやってある程度走れるようになると面白くなってくる。

ゲームにはそれぞれのゲームのテンポがあって、テンポがそのゲームの一面を成しているわけだが、プレイヤーは習熟するほどより速いテンポを求めてしまう。一度でも速いゲームスピードに慣れてしまうともう前の速度には戻れない。スト2ターボに触れた後にスト2には戻れない。プレイヤーの体感時間は圧縮され続け、操作は忙しくなり続ける。

リリースされる音楽のBPMは年々速くなり続けているというし、映画も自分が小学生だった頃の映画と今の映画を比べたら展開の速さが段違いだ。もっと前のものと比べたらもう爆速である。

そんな中で映像のフレームレートだけはその高速化の波に単純に乗らないのは何故だろう。劇場でかかる映画のフレームレートを上げると途端に安っぽく理屈がわからない。人間の生理的な解像度の限界に影響しているのか知らん。

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