GIGA WRECKER と Celeste Chapter 9のこと

たまに休みを取って、1人になって何もしない日をするとみるみるうちに気力が回復する。残業もほぼなく暦通りに休日は取れるが、幼児がいれば休日は休む日ではないので、何もしない日をするには別で休みを取ることになる。世界から取り残される時間が必要。

何もしない日は何をしてもいいので今回は映画を見た。何もしない日は特に期待していない映画を見ることもできる。期待している映画や面白いに決まっているマンガやゲームだけを取り入れていると心がゆっくりと死んでいく。Into The Storm は期待していなかったがまさに期待していなかった相応の面白さで良かった。

ゲームフリーク開発の GIGA WRECKER ALT. をプレイした。

こちらは割と期待していて、数年前に Steam でリリースされた時は環境が合わずに未プレイだったので、 Switch でリリースされると聞いて発売日を待っていた。結果的には期待していたほどには合わなかった。

物理パズルはそのファジーさが苦手で、今の自分の思考が製作者が用意した正解に向かって解を探索できているのか? という部分に自信を持ちにくいと感じて辛くなってしまう。

プレイ前に想像していたよりも物理パズル要素が強く、微妙に操作性の悪いアクション部分、やや気になる長さのロード、リトライが相まってうむむとしょんぼりしてしまった。その前後に Celeste をバリバリプレイしていたのもそのギャップに拍車をかけている。妙な可愛げのあるゲームではあった。

今年の9月に Celeste に Chapter9 が追加配信された。

本編 Chapter 7までをやり込んだプレイヤーだけがプレイできる Chapter 8のクリアが前提になっていて、難度が高く、長い。本当に長い。数百のデスを経て、途中でChapter 8までの全てのChapter のハートを要求され、よしここからが後半戦か、と思ったらまだ進捗25%ほどだった。長すぎる。一週間みっちりプレイしているがまだ終わらない。

一つ一つのレベルがChapter 8の難所並の難しさで、乗り越えても乗り越えても次のレベルが出て来る。途中からはウェーブダッシュという発動の難しい隠しムーブ(というかテクニックというかバグというか)を懇切丁寧に解説され、次のレベルからはこのムーブと同じく高等テクニックのダッシュ壁ジャンプを当たり前のように要求してくる。

それでもハチャメチャに面白い。数千回死んでも面白い。相変わらずリトライは超高速だし、レベルに無駄なものが全く置いていないので、解法を考えるときに迷わなくて良い。 移動速度もしっくり来る。Chapter 8までで開発者との固い信頼関係が結ばれているので、無体なレベルに笑いは出ても怒りは湧いてこない。長く設定されたコヨーテタイムは Matt の優しさの証。GIGA WRECKER をプレイ中にも何度も Celeste のことを思い出してしまった。申し訳ない。

やっとのことでレベルをクリアした数秒後に現れる新しいレベル、そこをクリアしてもまたすぐに出て来る次のレベル。しかも一つ一つにアイデアと驚きが詰まっていて、新しいギミックもポロポロ出て来る。Matt は四六時中こんなことばかり考えているのだろうか。考えているんだろうな。狂ってるな。マリオメーカー2のステージも面白かったよ Matt。


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