2019-12-05 間違っている話とカイジの話

砂ベントカレンダー六日目。

知らなかったのだが、本来のアドベントカレンダーは1日から24日までで、ブログの企画としての日本のアドベントカレンダーはなぜか1日から25日まで続けるものらしい。てっきり大晦日の31日まで続けるものだと思っていたので二重に間違っている。それに去年やった砂ベントカレンダーは1月5日までダラダラやっちゃったので三重に間違っている。さらに今年の砂ベントカレンダーは11月30日から始めてしまったので四重に間違っている。

最近のカイジはギャンブル心理漫画だった以前の姿を失い、社会からドロップアウトした3人の若者のドキドキ口座開設日常ものに姿を変え、さらにトネガワとハンチョウという2つのスピンオフの影響を逆輸入した引き伸ばしコメディへと変貌している。

カイジには友達ができて欲しいし、チャンとマリオにも幸せになって欲しい。和也はカイジと友達になれる素質がある。基本的に、カイジがゆるゆる日常ものになっていくことに賛成の立場を取っている。

だが黒崎のような帝愛の人間までコメディに取り込まれるのは受け入れられない。帝愛の人間がギャグ顔をしてしまっては、自分の中のカイジのラインを踏み超えてしまう。

全ての作品には作品ごとに、作者と読者の脳内に、その作品がその作品であるためのラインが引かれている。(これをリアリティラインと呼ぶのは少し違うと思われる。なんと呼べばいいかはまだわからない)

作者が読者の脳内のラインを自分のそれとなるべくズレない位置に持ってくるのは作者の仕事である。このラインを作品(または作者)が踏み越えた場合、作品の世界と読者が衝突する。

ところで携帯を手に入れたチャンとマリオが電話を隣で掛け合ってキャッキャするシーンメチャクチャいいですよね。

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