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マルくんの旅のこと

マルくんの旅 〜出会いと別れの物語〜 はPS4/Switchで発売されているインディーゲームです。800円。

マルくんはパックマンのような、一部が書けたピザのような肉体を持っていて、転がって移動します。丸いからマルくんです。マルくんは完璧な円になりたいという願いを持っていて、自分の欠けた部分にぴったり合うカケラを探して旅に出ます。その旅でマルくんは色んな人々と出会い、欠けた部分に納めて旅をしていきます。出会いと別れを繰り返したマルくんの旅はどうなるのか……というストーリー体験が主眼となる2Dプラットフォーマーです。

アクション部分は、キャラクターたちが話しながらストーリーを進行していくトリガーという意味合いが強く、あまり凝った作りではありません。しかしマルくんにくっつく仲間によって異なるアクションが使えるようになるのでプレイには幅があり、プレイ時間が短いこともあって最後まで退屈せずに走り抜けることができます。ストーリー面も、欠落を埋めたいマルくんと、旅を共にする仲間が一緒になり、様々な理由で別れていく流れはエモがあります。自分の欠落とどう向き合っていくのか?というテーマは個人的にも興味があり、マルくんの旅を見届けたい気持ちでプレイできました。

一方でゲーム的な味付けとして道中に隠されているキノコの探索・収集要素があるのですが、これは効果的とはあまり思えませんでした。ストーリーを進めるために先に進めたいのに、キノコを取る隠し通路を見逃しているのではないか、さっき取り逃したキノコを取るためにリトライした方がいいのではないか、というノイズになってしまいます。

ちなみにキノコを一定数集めるとボーナスステージが解放され、壺男オマージュのステージがプレイできます(なぜ?)

ところでこのゲーム、内容が「ぼくを探しに」という絵本にそっくりで、影響を受けたとかでは済まないレベルに思えて、大丈夫なのか心配になります。


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