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クランクを回して火星人をじっと眺めたい人へ。Mars after Midnight。

こんにちは。実は先日Playdateを購入したので、Mars after Midnightをプレイしました。

Mars after Midnightはクルクル回せるクランクが特徴的な携帯ゲーム機、Playdateでプレイできる奇妙なゲームです。開発者はPapers, pleaseやオブラディン号の帰還で知られるLucas Popeさんです。日本在住なんですね。

正直Playdateという狭すぎる市場に投入されたこのゲームを日本の何人がプレイするのか分かりません。しかし私はこのゲームがいたく気に入ってしまったので、この文章を書いています。とても良いゲームです。

職場。

Mars after Midnightは、火星の植民地コロニーのコミュニティ支援センターの職員として、様々な悩みを持つ火星人の支援をするために様々なセッション(洋画で時々出てくる、皆で輪になってお互いの辛い経験を話したりするあれをイメージしてください)を企画していくゲームです。真夜中の支援センターを訪れる客には美味しい食事も用意して出迎えてあげましょう。

これは「おならの会」というやたらおならが出る人たちが集まるセッションの様子

とはいえ支援センターにもキャパシティがありますから、セッションの対象者ではない人にはお帰り頂かなくてはなりません。ドアの覗き窓から来客を確認して、その客がセッションに参加するに相応しい人物かどうかを判断、相応しいのであればドアを開け、相応しくなければ覗き窓を閉めて帰ってもらうのがゲームプレイのメインです。

なるほど。サイクロプスのためのアンガーマネジメントね。
目が多すぎる!帰れ!

来客の風貌は地球人の私たちからすれば余りにも奇妙です。そんな彼らを招き入れて食事でもてなし、セッションを受けてもらい、満足したら寄付を受けて支援センターの運営資金にします。しかしどいつもこいつも食べ方が乱雑極まりないので、しょうがないので一旦食器を持ち上げてテーブルを綺麗にし、所定の場所に配置し直しましょう。すぐまた散らかされますが!

行儀が悪すぎる
片付ける

ところで主人公であるあなたももちろん人間ではありません。このコロニーで生活する火星人で、仕事が終われば相棒と帰宅し、自宅で地球のことを夢見ながら眠りにつきます。

セッションの対象者かどうかを判定する方法は様々で、見た目で判断することもあれば、こちらからのアクションに対する来客の反応で判断したりします。例えばBoxing Brush upというセッションに来る人はボクシングが好きな人だから、まず来客をぶん殴ってパンチを避けられた人だけ招き入れましょう。無茶苦茶です。

口を確認したいんだけど、それ、口?

そうやって毎日来客の相手をしているうちに少しずつこのコロニーの風景に親しみを感じていくことでしょう。そして二人に訪れる生活の変化。

プレイ中に手に入れたぬいぐるみと一緒に楽しむ夢を見る相棒が可愛すぎるんだよな

Playdateの特徴であるクランク操作は、覗き窓の開け閉めやテーブルの掃除の際に使われていて、主人公の生活へのシンクロ度合いを高めてくれますし、Playdateの狭い画面が覗き窓を覗き込む主人公との心の距離を縮めてくれます。正直Playdateというハードは余りにもニッチすぎるのでその内他機種でも出たりするのかもしれませんが、このゲーム体験にはPlaydateが最も適しているのは間違いありません。面白かったです。

終わり。

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