見出し画像

地味な見た目に危険な中毒性。SHOT2048のこと。

中祐司さんが一人で作ったハイパーカジュアルゲーム、SHOT2048をプレイしました。

SHOT2048は、Threes!、2048の流れを組むアクションパズルで、同じ数字同士が接触すると合体してさらに大きな数字になるダイスを撃ち込んで、より大きな数字を作っていく物理演算アクションパズルです。

撃ち込んだダイスは徐々に溜まっていく

良いところ

既存の2048系ゲームとは違い、状況によってはダイスが連続してプチプチ合体していくのがとても気持ちよく、得点にも倍率がかかっていくので反射などを考えて撃ち込んでいく楽しさがあります。
また、ラインより下にダイスが一定時間滞在するとゲームオーバーになってしまうので、ターン制でありながら跳ね返って来たダイスを早めに撃ち返すアクション要素もあります。他には連続して撃ち込んでダイスを跳ねさせるテクニックとか。

積み上がってくると「いかにダイスを跳ね上げるか」というスキルも要求されてくる

一人で作ったということもあり、UIや見た目は整っているとは言えませんが一度始めるとずーっとやってしまう危険なレベルの中毒性があるゲームです。12時頃寝る前にちょっとやるか、と始めて寝たのが4時でした。危険。

最初はダイスの群れを全く制御できずに適当に撃ち込んでいた自分が、徐々に撃ち込みだけでのコントロールを身体が獲得していく上達感に、ピンボールにも似たプリミティブなゲームの快感があります。

このゲームのキモである物理演算にもこだわりが見受けられ、特に「ダイスの絶妙な転がらなさ」はゼルダBotWのリモート爆弾の挙動を思わせるような調整の跡を感じられます。物理演算は雑に扱うと上滑りするような挙動になりがちですが、ある程度転がって状況がかきまわされつつ、しっかりと止まって欲しいところで止まる良い塩梅だと思いました。

悪いところ

デバッグ画面めいたUIなどは完全個人制作のゲームということで置いておいて、残念なところは、「大きい数字を作る」「高いスコアを取る」という部分にゲーム側からの褒めアプローチがほとんど無いところです。

スコア表示がとても小さく、大きい数字を作った時の獲得スコアもわかりづらいため、大きい数字を作った時にデカいスコアを獲得したという実感が得にくくなっています。せっかくのゲームのハイライトがもったいないと思いました。

またゲーム終了後のスコアについても、256が最高の時と16384が最高の時で一桁ぐらいしか違わないので達成感が地味なものになってしまっています。そのスコアの比較対象も自分のハイスコアかOS組み込みのランキングシステムのみであるのが残念でした。

Threes!では数字自体にキャラ設定が存在し、ゲーム的にも大きい数字を作ることがハイライトになるように演出が設計されています。
また、スバラシティではプレイ後に星の数やグレード名でゲーム側から評価を提供してくれる(スバラシティを目指せ!)ため、自分のプレイがどの程度のものだったのか、という基準が生まれ、再プレイのモチベーションの一つとなっていました。

まとめ

今の状態からもう少しだけおもてなし方面に手が入って対象ユーザーのレンジが広がれば、一気に化ける可能性のあるゲームだと思いました。面白いです。

このゲームがスマホに入っているとやべえと直感でわかったので、既にアプリは削除済みです。Threes!も同じ理由で削除済みですが、ハッと気付くと再インストールしてプレイを始めているので、SHOT2048も同じ枠に入ってしまいそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?