2019-12-03 己の未熟を恥じながらマリオカート

砂ベントカレンダー四日目。

子供が生まれてからの数年間で、既に子供が生まれるまでの人生の三回分ぐらい怒った気がする。毎日毎日己の未熟を恥じるばかりである。

今日は「5歳児女子がウォーリーを探せのウォーリーの居場所を教えてくれないこと」で声を荒げてしまった。もちろんそれまでにも色々あっての怒りなのだけど、あまりにも大人気ない。5歳児女子と6歳児男子はそれぞれ違うタイプの振る舞いでこちらをイラつかせて来るので対処が難しい。

この二、三日、子供らとマリオカート8DXをプレイしている。

久しぶりにやるとやっぱり面白い。特にSwitch以降のニンテンドーゲーに共通する傾向として、おもてなしの暴力がある。起動したが最後、面白さが勝手に口の中にビョンビョンビョンビョン次から次に飛び込んできて、暴力的な面白さで蹂躙してくる。口を開けているだけで面白がどんどん注ぎ込まれる。

マリオカート8DXはWiiUのマリオカート8の移植拡張版であるので、ゲーム開始時から新キャラも含めた40人近くが全て選択可能で、レースをこなす度に新しいカート、タイヤ、パラセールがどんどこどんどこ解放される。大量にあるコースはどれも豪華で、レース中常に楽しさを浴びせかけてくる。もはやキャラごとの性能差はよくわからないし、カートのカスタマイズもよくわからない。しかも、タイムアタックモード以外は、なんとタイムすら表示されない。ただただ好きなキャラと好きなカートで好きなコースを走っていればよい。これは宮本茂がシリーズの最初に指向した「順位のないレースゲームを作りたい」という地点に近づいているように思える。

ちなみにスマホのマリオカートワールドツアーでは速く走ることの軽視がさらに推し進められ、順位の重みすら薄れている。その分スマホの基本無料ゲーとしてキャラの重みが増してしまっているが。

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