2019-12-02 風花雪月

ファイアーエムブレム風花雪月。面白い。

プレイヤーは三国の若者が集う士官学校で教師となり、生徒たちを導きながら戦火に巻き込まれていく。教え子たちとプレイヤーは、時代のうねりによって共に学んだ同期たちと三国に別れ、刃を交えることになる。

まだ金鹿の2部までしかプレイしていないが、これまでのシリーズ作から跳ねた名作。この跳ねっぷりはペルソナ2罪罰からペルソナ3へのジャンプを彷彿とさせる。冒頭で各級長たちが自分の学級の生徒の寸評を教えてくれるが、もうそこから面白オーラをビシビシ放って来る。

争う相手はかつて共に学んだ仲間。戦記物とドラマを両立させる本筋も素晴らしいが、その外側にも、豊かに関係性が横たわっている。

貴族と平民、紋章を持つものと持たぬもの、三国の関係、その外側の世界。全てのキャラクターは通り一遍の記号的なキャラクターではなく、地に足のついた実在感を纏って世界を深めてくれる。全ての支援会話には、なんらかのフックが仕掛けられていて、大量にあるからといって力を抜いているものは見当たらない。

血筋と運によって受け継がれる紋章は大小あり、二つも持ち合わせるキャラから一つも持たないキャラまでがいて、特殊な紋章を持つ主人公の他にも、紋章の正体を明かさないキャラがいる。マリアンヌがなぜ紋章の正体を明かそうとしないのか、リシテアが背負っているものとはなんなのか。これらは全て本筋には絡まず、支援会話と外伝でのみ語られる。

支援会話の内容には本筋のストーリーも絡んで来るため、大量の支援会話がフラグ管理されている。辻褄が合うように、キャラクターの有無や外伝をこなしたかによっても、破綻の無いようにセリフが変わり、当然のようにそれらは全てフルボイスで進行する。キャラクターに中身を持たせるための並々ならぬ情熱がビンビン伝わって来る。

そしてそうやってキャラクターの重みを積み上げて積み上げて30時間ほど第一部をプレイさせたあとで、生徒たちが殺しあう第二部に突入する。どうやったってもりあがる。強い。40時間近くやっているがまだ三つある学級のうち一つめも終わっていない。うひょー。

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