2019-12-09 歯車になりたい

砂ベントカレンダー十日目。

仕事においてなにかを強くやりたい!と思うことはほとんどない。なにかの役割を与えられたからとか、ある役割を求められているからとか、そういう圧に合わせて仕事をしている。なんとも他人任せな働き方である。

おそらくゲームを作る仕事をしていたらもう少し我が出るのだろうとは思う(実際そうだった)が、それでもやっぱりなにかのシステムの一部としてつつがなく動きたいという思いがある。つまりは歯車になりたい。

日々の生活をしていて、我ながらロボットみたいだなと思うことは多いのだが、それもこの志向が影響しているように感じる。ロジックの流れの一部になりたいので、誰かを助ける時にはまず助けてと言って欲しいし、ごちそうさまと言われるまでは子らの皿を片付けたくても片付けられない。厄介な性分だなと思う。

自分一人で暮らしていた時や、大人と接する分には大した問題にならないが、性格の違う子どもが相手だと話が違う。5歳児女子は母親に似て唯我独尊であり「私は今ここで私であるということが一番大事なのに、お父さんはなぜ意味のわからないことをゴチャゴチャと並べ立ててまで『ごちそうさま』を言わせようとするんだろう」てなもんである。つまりは理屈っぽいのだ。既に私は人生男という不名誉な二つ名を頂いているので、理屈っぽい人生男ができあがった。

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