はじめからわかっていたわ あなたの目線 はじめからわかっていたわ あなたの匂い はじめからわかっていたわ あなたの存在 ずっと以前から 私が生まれる前 あなたが生まれる前 前世の前世の前世
薄暗い部屋で一人 泣きながら手紙を書いた 死んだ小鳥への手紙 きみは愛嬌があったね
あなたを苦しめたい それが私の罪 わたしは苦しむことができない それが私の罰 あなたの苦しむ顔が好き 悲鳴をあげ、泣き叫ぶあなた ゆるしをこわないの?
あなたは大きな木 この森を守る木 もう何年もここに留まって たくさんのことを見てきたね 虫たちがあなたから樹液をもらい 鳥たちは巣を作って子供を育てた あなたはじっとそこに立ったまま 暑い太陽や 強い雨に耐えてきた 森を守ってくれて ありがとう 動物や虫たちは自分の骸を あなたに捧げ その肥えた土が あなたを大きく立派な木に 育ててくれたね ありがとう いつも森を守ってくれて ある日 人間があなたの森にやってきた チェーンソーを持った彼らは 静かな森に
暖かい水を あなたに差し上げましょう 私の暖かい水を ひとくち、口に含めば、からだじゅうが、熱く、パワーがみなぎるでしょう 疲れも癒やされます 暖かい水を あなたに差し上げましょう 私の暖かい水を 清らかで、サラサラとした 暖かい水 どんな香りがする? どんな味? 興味がありますよね
薔薇のため。 何ができますか? 目を閉じて 自分のできることを考えてみて。 力のないあなたは、美しいバラを見るばかり。 何ができるの? 薔薇の花が咲いたあと、実をつけ中の種から 新しい薔薇が生まれる。 その種をあなたに植えてみてはどうだろう?