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2021/4/29対局検討【幽玄の間のバグにより消えた1局】③

前の記事の続き。

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黒97に、白は3子を助けずに右辺に打ってきた。

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ハネ出したりする手が上手くいくかどうか読めず、黒99と3子を抜いて白100を許した。
黒厚いが、右辺白地が大きく、黒甘かったかも知れない。
上辺、黒103と様子見を打ってみた。これには当然受けると思ったが……

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白104が不思議な手で、黒105、107の出切りが成立。
3子抜いた後なので種石ではないものの、取れれば大きそうである。

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白もコウぐらいにはできたと思うが、実戦は白の打ち方が悪くタダで9子をいただけた。
とはいえ白116は好点で、形勢はよく分からない。

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黒103に対し、白は普通に受けていて問題なかっただろう。楽に生きられる。
ただ、こうなると黒に先手が回るので左下の白一団を上手く攻められれば黒も打てるかも知れない。

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黒117から、左下の白への攻めを開始。
実戦は黒が上手く行き過ぎで、黒125で白一団が瀕死状態。
白122で繋がずにF2ワタリぐらいだったのではないだろうか。

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あるいは、黒117ノゾキに対して繋がずに下辺に展開しているのも良さそうである。
黒119と切られてもまだ逃げる余地があり、下辺が良い地になりそう。右下の黒も心配だ。

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更に戻って、黒117ではこのように全体を攻めに行くほうが良かったかも知れない。
白も、こう打たれるととりあえず右下に打つ暇は当分なさそう。

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以降の手順は省略し、終局図。
どう見ても黒の勝ちであるが、接続が切れて、1局丸々なかったことに。

さすがに有り得んだろと思いつつ、ダメ元でサポートセンターに問い合わせメールを送ったところ、後日返信が来た。

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棋譜は残らなかったが、勝ち数とレーティングポイントは修正してもらえた。日本棋院も捨てたものではない。

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