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七色の諏訪玉と黄金の龍 その3

諏訪湖で再会した龍、鼓舞の指示でミッションに挑むことになった私達は、それぞれに担当する色を決めてクリスタルを探すこととなった。

7人で、7色のクリスタルとは
ちょうどチャクラカラーでもある。

そう考えると面白いことにそれぞれの個性と言うか、オーラとでも言うのか、皆それぞれにしっくりくる色があった。

第1チャクラのレッド
第2チャクラのオレンジ
第3チャクラのイエロー
第4チャクラのピンク&グリーン
第5チャクラのブルー
第6チャクラのネイビー
第7チャクラのパープル

それぞれを誰が担当するかは直ぐに決まった。
私は第3チャクラ。イエローだった。

そこからそれぞれに自分の石を探すことになったのだが、赤やオレンジ、私のイエローなどは比較的早く見つかった気がする。

赤やオレンジ系はカーネリアンやカルサイトだった様に思う。
私はイエローカルサイトのスフィアを見つけた。
ハートチャクラを担当するYさんはグリーンのフローライトを。
パープルのHさんはアメシストだ。

問題はブルー系の担当になった二人。
第5チャクラのスカイブルーは何が良いのか?  皆でやり取りして、ブルーカルサイトかエンジェライトじゃないのかと言うことになる。

そして第6チャクラは、やはりラピスラズリだろう。

「ちょっと! ラピスが一番高いじゃん!!!」

 担当になったYさんが一番大変だったと思うが、御徒町を探し回って上手に手ごろなラピスをゲットしていた。

決行の日取り3月20日の春分までは禊もして、食べ物にも気を付ける。
そして何よりも、諏訪で私達は何をするのか? 
それを私は鼓舞との対話と瞑想で探っていた。

史実によると諏訪は武田と協定を結んでいたのだが信玄が一方的に破棄して攻め入ったことになっている。
諏訪氏は滅亡し、姫は人質に取られ信玄の側室となる。
しかし信玄亡き後に武田は織田信長に負け、武田家も滅びている。

が、その前に。

いつでも事象が動く時には必ずその前にエネルギー的働きがあるもの。

群雄割拠の時代、それは呪術合戦の時代でもあり、諜報活動も大切な役割を占めていた。
呪術師、祈祷師、霊媒師、忍びの者。
そんな裏方が、たくさん働いていたのだろう。

私が鼓舞を通じて見ていた武田と諏訪の攻防とはそのまま精霊や霊的存在達の攻防だ。

諏訪の龍に対して武田が仕向けて来たのは、ムカデ神だった。

ムカデ神。

聴き馴染みのないものだが、鉱脈の精霊として、その性質、金を育む土の気の属性として武田が大切にしていたシルシだ。
武田の鉱脈金山を探し管理していたのはムカデ衆と呼ばれる技能集団であり、彼らはシノビ的な集団であり、サンカだったのだろう。
金脈を探し当てる集団であり、掘り進める者達にとってムカデは神様だ。

土の属性のムカデは、水の属性の龍の天敵だ。
土剋水の理により、水は土に吸い込まれてしまう。

しかし、ここからは私達がメロディ・クリスタルヒーリングワークを教わった先生からの受け売りなのだが、土に取り込まれた水があってこそ金が生まれる。つまりムカデと龍が交わることで鉱物を生み出しているのだと言う。

陰陽五行説で説明されると、これらがすんなりと腑に落ちて行く。
水の属性の水龍は、ムカデ神に取り込まれる運命なのだろうか???
 

そして諏訪の神事の神髄とは何か。
私が瞑想で視たものは、湖上の次元空間にある多次元へのゲートだった。
分かり易く例えると、たくさんのディスプレイがぐるりと自分を取り囲む空間が湖上に拡がっているのだ。
そしてそのディスプレイの先は多種多様な次元空間で、過去未来、他の宇宙等、自由に行き来出来て、もっと言えばどのタイムラインを選択するのか、どの未来を具現化するのかすら自由に選べる次元空間だった。

多次元宇宙を自由に行きかう存在として私が知っているのは魔術師マーリーンやトート、ヘルメス・トリスメギストスだが、古代日本にもそんな世界を知る存在がいたのかも知れない。
そして、そんなものを敵方に渡すわけにはいかないと考えたとしても不思議ではなかった。

そんなことをシェアする旅の仲間は、諏訪方だった者もいれば、武田方のムカデ神やムカデ衆と近しかった者もいた。

かつては敵味方だった魂も、今ではこうして仲良く旅をする時代だ。
そして互いの因縁を越えより高次銀河への回帰を目指すのだろう。

地球という場所がそんなことを可能にしてくれている舞台なのだとしたら、それを可能にしてくれるのが鉱物、クリスタルという存在なのだと思う。

水龍と土ムカデが生み出す金属、鉱物、クリスタルは、永い永い悠久の時間をそのボディに悠々と蓄えて、地球の記憶をホールドしている。
私達人間がたかだか数十年と言う時間の記憶しかこの肉体に留めることが出来ないのに比べれば、その違いは歴然だ。

だから私達はこうして、魂の悠久の記憶をクリスタルに助けてもらいながらその道筋を辿るのだと思う。

クリスタルと向き合う者、クリスタルに触れて自らの魂の悠久の歴史とその生末に思いを馳せられる者のみが、クリスタルが保つ時間軸とシンクロすることが出来るのだろう。


次回はいよいよ諏訪の再訪へと続きます。


橙香









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