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新しくオンラインプログラムがスタートします

ついに、「産地の学校」からオンライン完結型の新しいプログラムがスタートします。講義、質疑応答、交流のすべてがオンラインで繰り広げられます。

オンラインプログラムの詳細は産地の学校のウェブサイトをご覧ください


ここから先は、オンラインプログラムを発表するに至るまでの経緯について書きたいと思います。


新しくオンラインプログラムを準備していくにあたり、「産地の学校」というのはとことん対面だから成り立つプログラムであることを痛感して、オンラインでプログラムを展開する難しさに悩みました。取ってつけたようなオンラインプログラムを行うのは嫌で、「産地の学校」のプログラムである以上、開校から大切にしてきた部分はこぼさず実装して、どう対面の要素をオンラインで補完できるか考え重ねていきました。


工場に行けない

これまでの「産地の学校」のプログラムでの「工場に行って機械を見る」というのは「産地の学校」の必須要素で、工場で得られる学びを置き去りにして座学だけで「産地の学校」のプログラムを組むことはできませんでした。ここを補うために各工場さんに収録に入らせていただき、生産工程を映像でおさめ、ビデオカメラに向かって現場の方々に声を入れてもらってきました。テキスタイル研究所、古橋織布さん、浜松市役所さん、米富繊維さん、ホリゾンさん、旭化成さん、皆さまのご協力のもと、とても贅沢で温度感のある「産地の学校」ならではの工場源の映像を撮らせていただいています。生で工場に行くのと、映像で観るのは根本的な違いはありますが、映像だからこその利点もあり、一定の工場見学補完教材ができあがっていると思っています。

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休校期間に「産地の学校」のYouTubeでウェブ工場見学を合計8本作らせてもらってきたのが、動画教材を作る上でも活きました。


「一方通行」「教材配信」「仕方なく」を避ける

「産地の学校」はインプットだけをする場所でなく、他の受講生との出会いや繋がり、修了後の広がりがあることも置き去りにできませんでした。就職や転職のお手伝い、事業化をするお手伝いをさせてもらうのも僕らにできるミッションの1つでした。また収録した動画を配信するだけや、対面講義を"とりあえずオンラインに移行した"という形も嫌で、ZOOMやLINEのオープンチャットを活用して、ここを妥協しない最低限の仕組みを考えました。仕組み以上のことは走りながらアクションしていく姿勢。


素材に触れない

対面の講義では当たり前だった、原料や糸や生地に触れることができなくなってしまいました。完全な補完というのはできないですが、教材の中で要所要所テキスタイルの実物を貼って、教材を受講生の皆さんにお送りすることで、講義と実物の連動性を追いかけました。映像だけでは抜け落ちる手触りの学びは、手作りのオリジナル教材で乗り越えようということです。


以上のことがあり、オンラインではあるけれど定員も設定させてもらって、妥協することのできない要点は抑える仕組みを作り、またオンラインであることの利点も発揮していこうと準備をしています。映像教材も、手作りテキストもまだ完成していないですが、とても良い仕上がりになっています。

完全オンラインで実現する「産地の学校」のプログラム、12月20日に開幕です。
オンラインでお会いできることを楽しみにしています。


宮浦

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