耕             259-1/21

 

     耕や蚯蚓と芋虫起こされり

 きゅうりの種を蒔こうと鍬で耕した。種を蒔こうとしたら、種の袋に、「一般的にはポットで育苗して畑に定植します」と書いていたので、そうすることにした。袋から出した種はきゅうりの種だったので、ちょっと意外だった。きゅうりの実(ふつうの食べるきゅうり)の中にはいっている種だったからだ。これかと思った。当たり前と言えば当たり前である。苗から育てたことはある。種からは初めてだ。大根の種を植えたことがある。大根の種は赤くて芥子粒みたいに小さい。だからきゅうりもそんなイメージをもっていたのである。きゅうりの種はよく見かける。ちょっと大きくなると種だらけになるからだ。このきゅうりの種の袋には、生産地インドと書いてある。別の種類のきゅうりの種の生産地はベトナムだったか、いずれ外国であった。

 ともあれ、ポットに土を入れて種を蒔いた。発芽したら間引きして、本葉3、4枚で定植するということである。きょうは日めくりに「種蒔きに吉」とあったので蒔いてみた。ところで大根の種は花から取るのであろうか。きゅうりの種は実から取るのだろうか。きゅうりも花は咲く。

     胡瓜蒔く見覚えのある白き種

     背筋に効くや畑打鍬の先

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