春茜            255-1/21

   

     春の湯や子ら珍しと媼言う

     夕焼けや金星輝き春の月

 「月がまん丸できれいだよ、見てくれば」と言われて見に行った。外はまだほんのり明るかった。西の空に夕焼けが見える。夕焼けが見えるのに月が見えるのかと思って空を見渡すと、夕焼けと同じ方向にひときわ輝く金星が見えた。振り向いて月をさがすと、屋根の上に月が見えた。まん丸であった。ただし、満月はあしただということである。見えたもの三つを俳句にしてみた。そして、三つの密「密閉・密集・密接」を避けること。これを守っていこう。

 さて、「夕焼」は夏の季語なのであった。直してみる。

     金星と春の夕焼け低き月

 「春茜」というきれいなことばがあるので使ってみた。

     低き月金星光る春茜



     





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