【サムライ・イン・ツキモリ】 #6
【ツキモリ・ストリート】
ピストルエルキも岐路にいた。邪悪寄りだが自分を助けてくれた、家族であるブラックエルキ…ニイサンについて行くかどうかという岐路に。
ピストルエルキ「…ニイサン」
ピストルエルキ「ついていくよ」
ピストルエルキ「悪くなさそうな道だ。ユウジョウ」笑って、応えた。彼女はミカヅキ・オベント・ギルドに入るにはマッポーの闇を知りすぎていた。
ブラックエルキ「ハハハ、ユウジョウ」
彼女が選んだのは悪手…悪の道、邪悪ニンジャの家族について行く道であった。
ブラックエルキ「じゃあ一緒に逃げようね、ピスチャン」
ピストルエルキ「レッドコードも私の救いになってくれなかったからね。…というか、貴方も危険。アブナイ。」
ピストルエルキ「仲間になろう。私が守る。」
ブラックエルキ「まあ、別に人殺しとかはさせる気は無いから、そんな気負わなくていいよ。君から手を汚したくなったのなら、また別だけどねー。まあ君もニンジャだし人殺しもそんなにコワくないだろ」
ピストルエルキ「じゃあまずは、サイバネヘルメットを直してくれないか。顔はあまり晒したくない」
ブラックエルキ「いいよ。」
ブラックエルキ「大概のニンジャがそうするしね。」
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【ネオサイタマ レッドコード自宅】
LL【貴方が敵視していたエルダーラボのトップですが…滅びました。ヨカッタネ】
LLは一時的にレッドコードの回線をハッキングし、レッドコードにエルダーファザー撃滅の情報を渡した。
レッドコード【何故俺にそんなことを教える】
LL【貴方がミナヅキお姉様のことを何も知らないくせにミカン=サンに寄り付こうとする痴れ者だからです。だからこの位は、教えてあげようかなと】
レッドコード(…侮られて、いるな。)
LL(レッドコード=サンは我々にシナチャン殺られて傷心でしょうし、あまり過剰に我々と憎ませ合うのはオボロヤミ構成員にも良くはないでしょう)
LL(それにミナヅキお姉様の方なら私が誰よりも理解しております)
LL(もし頭から後ろまで聞いているような人物がおればオボロヤミの全勢力を投入し排除させていただきますね♪)
レッドコード(…俺は…モチヅキ・ニンジャからミカヅキがミナヅキに至り討伐されるまでの全てを聞いたが…レイゲツ・ニンジャと共に居た頃の部分はモチヅキ・ニンジャすら知らぬ歴史の闇があるようだった)
レッドコード(まあそのレイゲツ・ニンジャも今は生きて居らぬがな…ソウルが復活したとしても、記憶は残らん…LLの正体は概ねミナヅキ・ニンジャの狂信的信者と言ったところだろう…レイゲツ・ニンジャクランあるいは本人の憑依者ではあるだろうが。まだ分からぬ事も多いが…)
レッドコード(しかし……エルダーラボが滅びたとなるとピストルエルキ=サンも心配だな…ニンジャとはいえマッポーに一人彷徨っているからな…。ミカンは…強くなったから大丈夫だと思いたいが…)
レッドコード(あとバードストライク=サンをミカンと一緒に誘おうと思ったが、断られて失敗した)
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【ツキモリ・ストリート 辺境】
その生物の名はエルダー・オーガ。
エルダー・シリーズの失敗作。言語機能が失われ粗雑に作られた欠陥品である。
エルダーファザーが滅びた故衰弱しラボ内に放置されていたが、哀れに思ったウロボロスが回復させ、野に放った。
それが気軽に辺境に気晴らしに来ていたクレセントを圧倒している。
クレセント「ンアーッ!」
エルダー・オーガ「…mjatqgmwjdw」エルダーオーガの野性的だが強大なカラテがクレセントの顔面を崩す!
ムーンエンハンス多重スリケンで一気にキメに掛かったが、エルダー・オーガのジツ第1段階「ミラー・ジツ」で全て反射され、傷を受けた状態でのイクサ開始となってしまった。善戦のツケが祟っていた。
クレセント(し…失敗作でこの強さか…)腹に「これは失敗作です」の張り紙があった。
エルダー・オー「msmwvdmtnxpdtpmwdtp」失敗作故意味の無い言葉しか吐けぬ!ジツ第2段階に相当するル〇ィめいた腕伸ばしがクレセントを襲う!
クレセント「ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!こんの…イヤーッ!」ムーンエンハンスカラテで…対抗を図る!
エルダー・オーガの指が3つだけの腕で受け止めた。
エルダー・オー「mjdpmwjdtpmwtdpdwtdp」
クレセント「言葉の意味が分からないけど…こいつ…笑ってる…多分ジャアク!」エルダーオーガの殴打!殴打!殴打!「ンアーッ!」
クレセント(遠距離技が封じられるだけでこれなんだから…ワタシまだまだ未熟…バニッシュエンドぶっ飛ばせていい気になってたけど…私まだまだ…未熟すぎる…!)
虚ろな目でクレセントを見つめながら口から汚物を吐き、汚す!
クレセント「ンアーッ!キタネ!」
その汚れた顔をエルダー・オーガが握った。
クレセント「これヤバいかm」
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エルキテル「ゲンキかな、ヒナミ、それとその友達のミカン」
#6 終わり。 #7に続く。
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