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読書ノート

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2020年7月の記事一覧

読書ノート1: 高木澪子著「心の科学史」,講談社学術文庫

読書ノート1: 高木澪子著「心の科学史」,講談社学術文庫

p. 38: 近・現代心理学の思想史的前提となる物心二元論の枠組み(内と外,もしくは自と他の峻別)は,科学革命の進展に伴い霊物プネウマが死物化して,すべての自然が<物体>とその機械的運動とに還元されおわった時,そのような「自然」の中に収まりきらない<心>が「個人の意識」として改めて定義しなおされることによって成立したものと筆者は考えている.

p. 112: (結論的に言えば)学問の歴史を学ぶこと

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