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132/365 過去との遭遇〰自分が自分に会いに行く?

それはあまりに突然のことでした。
なんとなくTwitterやインスタなどでは繋がりを持ちながらも、しばらく連絡を取っていなかったとある知り合いからTwitterにDMが。
内容としては現時点ではあまり詳しいことは書けないところが多いのですが過去に私がとあるお芝居のテーマソングという形で製作した楽曲を今回その演目を菜園するにあたり、歌いたいとおもっているので、もし時間があれば、歌唱指導をしてほしいというもので、、、
おっ?!うぉーーーっ!!!
ま、まじか?
なんとその曲を作ったのは今から20年も前の話。
つまりあれです、
私がまだ松坂紗凪とこのネット上で名乗るずっとずっと前の話。
↑それどころか今思い出しても懐かしさよりも恥ずかしさの方が先行するようなペンネームのもとで作られた楽曲。
正直悩みました。
というか、このお話をいただいた瞬間の心情としては概ねポジティブなものではあったのです。
こんなことをいうのもなんなのですが、作った自分自身がその存在を忘れかけてしまっていたにもかかわらず、
自分がその場所を離れてから20年経とうか、、、という場所で改めて歌っていただけるという事実に、うれしさというか、かんしゃというか、なんとも不思議な気分になったわけです。
しかし、きっとその想いだけでは私はこのお話を快諾するというところまでには至らなかったかもしれません。
確かに楽曲を当時作ったことは間違いはないものの、
これはちょっと難しい感覚なのかもしれないのですが、
松坂紗凪、つまり今の私が作ったものではないということです。
なので、歌唱指導をするなんていうのはもはやとんでもない話であり、
正直現在の私が彼女たちに何を感じて、伝えることができるのか、自分でもまったく予想がつかない話なのです。
というわけで、何はともあれまずは、自分が過去に作った楽曲に出会い直すという作業から始めなければならないと考えた私。
やはりその場所でずっと音楽関連のあれこれをやってきているという知り合いに連絡をして、
その曲の音源を送ってもらったのです。
(私もその音源は一葉持ってはいたのですが、たぶん実家に置いてきてしまったままになっているかと)
懐かしさ半分、恐ろしさと恥ずかしさ半分といった心境で聞き始めてみたところ、、、
「えっ?自分、こんなんつくってたんか?!」
受け取ってからしばらくはおそらく恥ずかしさの方が先行していたのでしょう。
とにかく聞くたびに意味不明な笑いが出てしまい、途中で止めてしまう、、、という状態が続いていたのですが、
次第にその心境が落ち着いてくると、今度は自分が思っていた以上のクオリティ(特に歌詞)に驚くとともに、その当時のことをはっきりと思い出すことができたのです。
もちろんいいことも悪いこともすべて含めて、、、
そして、次に今度は自分が歌うとなったらどうするか、、、という視点に。
ここで初めて、現在の感覚、紗凪としての感覚が採用されることになり、
すると、、、その当時とはまったく違う感覚で歌っていることに気づくのです。
単純に楽曲そのもののキーが高くて、、、というのもあるのですが、
けっしてそれだけではない、捉え方、、、というのにも何らかの変化があり、それが歌い方にも反映される、、、ということ。
つまりここで私は二つの感覚を持つことになったのです。
けっしてそれらは相対するわけでなく、優れつがあるわけでなく、
手を取り合うわけでもなく、、、
当時の自分と今の自分、、、
別ものの感覚をただただ持っている。
その二つの感覚を頭に置きながら、
今回歌唱をする2人の演者の歌声、そしてその曲が一つのピースとして、その物語にどう存在していくのか、、、
ただその瞬間を味わって、感じたことがあれば、伝えられたらいいな、、、
いや、ちょっとこれ、あれですか?
現役を離れて、セカンドキャリアを歩き始めた、、、って誰のことよ?違うって。
とにかく純粋にどんな歌が聞けるのか、楽しみにできる、、、
それでいいんだろうなと。
今後このお話についてももう少し具体的に話せるようにもなってくるかと思うので、
よかったらお付き合いのほど。
本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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