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156/365 アラフィフおさなが見つけた「夢の通り道」その2 変わっていくもの変わらないもの

今から2週間ほど前、
去る6月18日に、
劇団ふぁんハウス
様の稽古場に実に20年ぶりに伺ったということでその感想を何回かに分けて書いていきますと言っておきながら、
最初の記事を上げてからなんと2週間も経っていました。

なんてことでしょう。
この記事の時点ではまだ稽古場に向かう以前のことを書いていたり、、
これはさすがに、、、
来週には本番だというのに。
では、先に進みます。


お昼ごろに稽古場の最寄りえきに到着。
ここで、今回声をかけてくださった
鈴木千秋
さんと待ち合わせをしていたのですが、やはりこれ田舎者あるあるだと思います。予定よりもかなり早く着いてしまい、娘たちからあれこれと文句を言われることに。
しかたないよねぇ、初めてくる駅なんですもの。
そう、
私が劇団活動をしていた時は、
同じ都内でしたが、また別の区の施設を使用していました。
どうやら数年前まではそこで活動をしていたようなのですが、
コロナなどの影響で、借りるのがきびしくなったとか。
最近はまた別の区の施設を何ヶ所か持ち回り的な感じで使用しているそうです。
もう1人待ち合わせをしていた団員の方と共に徒歩で10分程でしょうか。
稽古場に到着。
その週から本番1ヶ月前ということで、
普段は夜のみの稽古なのですが、
午後13時から昼稽古も始まるというので、ここでもいよいよだなぁというのを実感。
自分がいた時も同様の形で稽古が行われていました。
到着した時点ではまだ12時半くらいだったにも関わらず、すでに多くの劇団員さんがいらしていて、
私たちが到着すると、以前(10年前になります)、劇団のイベントというので、「ライブショー」を行った際にお会いしたかた、
また今回初めまして!でお会いする方、
早速たくさんの方が声をかけてくださり、その暖かさに思わず、、、
この感じ、あの頃と同じだなぁ、、、
と感慨深くなっていると、
稽古場が開放され、みなさん手際よく稽古の準備をしていて、あっという間にそこには仮の舞台セットが。
わっ!仕事早い。さすが、、、
と思っているところに、
団長である
平野恒雄
さんがいらっしゃって、あうや否や早速、、、
お互いその月日を感じながらも、
劇団創立当時の話や今回上演される、
「人生芸夢〰夢の通り道」
の初演の当時の話など、懐かしい話からここまでに至る話まで、
話がつきないところではありましたが、
午後の部で今回初めての通し稽古を行うということで、
すると、一瞬にして団長の顔に。
私もまた自分の後、音楽関係を担当している
Amatias
さん(以下アマティー)と今回の音楽のことについて、いろいろお話を聞かせてもらい、
すると、
団長からとんでもない、でもある程度想定内ではあったオファーを受けることに。
なんていうのでしょうか?
いわゆるあれです、
みなさんへのご挨拶代わりにというので、活動していた当時、必ず芝居の始まりに歌っていた曲というのがあり、
それを歌ってと。
はい?
まじですか?
というわけで、少し時間をいただき、練習をさせていただいたのち、
皆さんと改めてご挨拶を。
ここ、かなり混乱するところではありましたが、
まぁまずは当時使っていた名義、
「咲美」という認識を持っていただいた後、
現在は、、、という形で自己紹介をさせていただき、
先ほど練習した「輝きの季節」を少しですが、歌わせていただきました。
まるで、投球練習からのセレモニーピッチみたいな、、、
そんな流れ。
いや、なんとか大コケすることなく歌いきれてホッと一安心。
もうこっちとしては冷や汗たらたらですよね。
そして、
ここからは私も団長の隣の席に座らせていただき、
初の通し稽古を見せていただくことに。
通し稽古とは例えセリフをとちろうが忘れてしまおうがとにかく流れを切らず最後まで通し切るというものなのですが、
いや、これほんと初めてなの?
もちろん初めてだからこその緊張感やなんとなく探り合うような感じというのは若干あったものの、
クオリティとしては明らかに自分がいた時よりも高く、それぞれの役柄がすごく立っているし、
ストーリーもまたパワーアップしていて、、、
そんな中で、随所で歌われる「夢の通り道」
なんでしょう。
自分が離れていた間にも劇団員の皆さんが私よりもずっと大切に歌いついでくださり、またそれぞれの形でこの曲を大きく、素敵に育てていてくれたのだなぁというのを感じて、またここでも思わず、、、

もうこれ歌唱指導なんてはっきりいって奥がましいにも程がある。
ですが、
せっかくの機会ということなので、
通し稽古が終わったのちに、今回メインで歌唱する、
萱場まり恵
さん、千秋さん、アマティー、さらに今回ギターを演奏してくださる、
竹本和弘
さん、そして長女にもサポートしてもらい、
ディスカッション的な形でみんなで思いを共有することから始めて、
そこから歌い方や演奏面でのアレンジ等、気がついたところを出し合ってと、、、
個人的にはまさか2人に対して、「えっ?そんな感じでいいの?」と一瞬驚かれるようなアドバイスをしてしまい、混乱させていないかな?と少々不安になりながらも、
でも、
これは通し稽古を見せていただいてこそ、その物語の流れの中で、お二人の立場がどんどん変化していくというのを感じたからこその私の思いということで、
受け取っていただけていたらありがたいところなのですが。
その時間、本来ですと夜稽古までの休憩時間だったそうで、
みなさんにはその時間をつかっていただき、大変恐縮ではありましたが、
この30分ほどの間に、大変濃密な話し合いができたことは私にとってもとても大きな収穫となりました。
電車の時間などもあったので、18時過ぎには稽古場を後にすることに。
短い時間ではありましたが、またゆっくりお話しする時間がなかったにも関わらず、
終始暖かな心で繋がってくださり、なんだか私の方がみなさんから元気をいただいたような、、、
そんな気がしています。
このような場所をなんと四半世紀、守り続け、育て続けてこられた団長には、
今だからこそ素直に、
「本当よくぞここまで、、、」というリスペクトと感謝と、、、そんな気持ちが沸いております。
そして、ずっと変わらずそこにあったもの、
「夢、希望、勇気」を届け続けるということ、、
これこそが「劇団ふぁんハウス」がふぁんハウスであるが所以ではないかと、、、
そして、こんな時代だからこそ忘れてはならない、持ち続けていたいという思いを、改めて感じることのできた、そんな時間となりました。


というわけで、まだまだこのエッセイは続きます。
本番まであと1週間。
毎週末、長時間にわたっての稽古、
また続々とスタッフの方もお見えになっているそうで、
(なんとスタッフさんに関しても私がいた時からずっと関わっていらしている方ばかりというのには驚き、、、
というか、もはや「ファミリー」みたいなものなんだなぁと)、
きっとこの夏の陽気と共に、いやそれ以上に熱い熱い稽古が繰り広げられているのではないかと思います。
これらの様子、ほか公演情報などにつきましては劇団ホームページにてご覧いただくことができますので、もしよろしければ、、、
そして、お時間がございましたら、
15日、16日、
板橋区民文化会館に足を運んでいただければと思います。
私、松坂も16日の回を観劇予定ですので、もしかしたら、、、とお声をかけてくだされば、、、
ってどんな雰囲気の人やねんって、、、わからないのに声のかけようがないでしょ?って(汗)

本日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
見出し画像の写真は今回の作品、「人生芸夢」の台本です。
団長に許可をいただき撮らせていただきました。
私もこの台本をいただくたびに身が引き締まる思いでいたのを思い出しました。
本当にありがとうございました。

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