見出し画像

つるつる路面ですべらない!

長年にわたる試行錯誤の末到達した北国の知恵です ♪

★まとめ

まず、砂

砂でダメなら塩も一緒に

それでもダメなら塩化カルシウム

その1 冬に・足をすべらせないようにする


★ すべりやすいところを歩かない ★

“ 君子危うきに近寄らず ” と言うではないか。
危ないのは雪が一度溶けて凍ったところで
最凶なのが氷の表面が溶けて水の膜が出来ているところ。
要するに、凍ったり・溶けたりするような場所で
具体的には建物や地下鉄の出入り口等がこれに当たる。
温められた靴底が雪を溶かしては・瞬時に凍って氷層を作っては
その氷の表面が温かい靴底で溶かされて・水の膜ができて
そこは摩擦係数がほぼゼロ!の恐怖の滑りやすさ!!(震
大抵の場合そういう場所には砂がまいてあるものだが
“ 大抵の場合 ”は、というだけだからな!
やむを得ず歩くときには最大限の注意をすべし!!
そういえば小さなペットボトルに砂を入れて持ち歩いている人もいますな。

★ すべりにくい靴をはく ★

今まで種々様々な冬靴を使ってきたが
多くの靴メーカーは本州にあるのでイマイチなことが多かった。が
ようやく東北、北海道仕様の靴が目に付くようになってきてくれた。
これはランニングブームのおかげではないか。
特にスノートレーニングシューズやスノーランニングシューズは歩きやすい上に滑りにくいので普通に使える。
詳しくは北国の老舗靴店で相談してみるべし。

       ↓スノーランニングシューズの裏

画像1

★ 歩き方は忍者仕様で ★

よく、冬道はペンギンのような「ちょこちょこ歩き」で、と言われるが
ちょこちょこと素早く足を運ぼうとするとバランスを崩しやすくなるし
ペンギンは足が短くて身体を左右に振って歩くので(つまり不安定)
ペンギンのようなちょこちょこ歩きというよりは
“ ぬらした紙の上を破かないように歩く ”イメージの方がいいのでは。
ほれ、子どもの頃に「忍者の修行」とかマンガで読みませんでしたかの?
忍者は足音を立てないように
障子紙のような長い紙をぬらして
その上を破らないように素早く歩く修行をするのだと。
要するに
少し腰を落として・身体をゆらさずに
すべるように歩くのがすべらないコツ。
ひたひたひたひた・・・

その2 冬に・地面をすべらないようにする

冬に・例えば玄関前がつるつるの氷になっていたらどうすればいいか?
まずは砂をまく。
人が歩くところなら砂は園芸用の川砂が細かくて使いやすい。
(車用ならもっと粒の大きい砂)
庭のある人なら庭の土を少し取っておいて乾かして使うのもいいのでは。

こうやってペットボトルに入れて玄関に置いておく。

画像2

薄くまくだけで効くからこの袋で2、3シーズン持つと思う。

次に、砂をまいても・まいた砂が氷の上をさらさらとすべって効かないことがある。これは気温が低すぎて・氷がガラスのように乾いてしまうから。
大体−5℃を超える(低い方に)と、乾いた氷になる。
これでは砂をまいてもすべりどめにならないので
氷自体を “ つるつる ” から “ ザクザク ” にするのに融雪剤を使う。 
融雪剤と言うとイマドキは
「融雪剤って、塩化カルシウムのことでしょ?」
となりがちだが
-10℃あたりまでは「 塩化ナトリウム=塩 」でいい。 

塩の方が安いし大抵の家にあるでしょ?
少し多めに買っておいても困らないでしょ?
塩なら近所のスーパーで売ってるから
塩化カルシウムみたいにホームセンターまで買いに行かなくてもいいし。
というワケで、厳寒の地でない限り融雪剤は塩でいい。
札幌程度の寒さなら塩対応で十分だ!
そして
そうそう塩をまく事態にはならないから
滑り止めには大体砂でいい、というのが結論。

★まとめ

まず、砂

砂でダメなら塩も一緒に

それでもダメなら塩化カルシウム

融雪剤のまとめと解説
氷に塩をかけると溶けるのは
2種類の固体(氷と塩)が接触したことで
それぞれの固体が混合物(塩水)として融け出してくる、ということで
これを「共融」というのだそうだ。
そのとき、大量の溶融熱を必要とするので温度が下がる。
さらに冷たくなっているのに溶けている、という不思議な状態。
これらの混合物(塩水)の温度が
それぞれが固体(氷と塩)だったときよりも下がるから
それで「凝固点降下」。
つまり、凍って固まる温度が下がるってことだ。
高濃度の食塩水だと凍るのが-22℃くらいだとか。
うん、確かに「降下」してる。
とりあえず、納得した。
融雪剤として使うなら、冷たかろうが温かろうが溶けりゃいい。
そこで、ですよ。
塩と塩化カルシウムとどっちがどうなんだ?ですが
ざっとまとめれば
氷点下10度くらいまでは
速効性では塩化カルシウムで、持続性では塩。
それでも塩は1分もかからず氷の表面を溶かし始めるので塩でいいと思う。
これが氷点下15度くらいになると
塩化カルシウムの方が効く、というか・塩が効かなくなってくる。
というわけで
旭川あたりだったら塩化カルシウムをおすすめするが
札幌あたりだと安い食塩で十分だと思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?