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大変なことが起きると

機関紙というモノは大体読んではもらえないものだが
読まずに捨てられないようにと
毎月裏表紙にコラムを書いていた。
せめてここだけは読んで・ついでに中身も読んでもらえればと。
2年間毎月書いていたが
最後のコラムは偶然にも2011年4月号で出稿は3月21日だった。

ふるえるような気持ちでみんなに呼びかけたけど
どれだけ届いたのだろうか。

今でも・いつでも

たいへんなことが起きると
その傷ましさに自分までつらくなり
楽しいことなんてしたくなくなる。
おいしいものを食べたり、たのしく遊んだり
新しく何かに挑戦する気持ちも持てなくなる。
たいへんな目にあった人たちに
なにかをしなくちゃと思い、じりじりと気をもんで
いてもたってもいられなくなる。

でも、ちょっと深呼吸してみよう。
自分が本当にやらなくちゃいけないことは何だ。
できることは何だ。
それは、ふつうに生活し、しっかり働き
自分の出番がきたらいつでも力を出せるよう
準備しておくことだ。

むねが一杯だったけど
しっかり食べて、しっかり眠った。
ちからになれる人たちまでうつむいて
なんでも「自粛」してはいけない。
わたしたちがまず、元気な笑顔でいよう。

そして、忘れてはいけないことがある。
今まで毎日ニュースで流れていたたいへんなことが
消えて無くなったわけじゃない。
3月11日まで助けの必要だったひとたちが
いなくなったわけじゃない。


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