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誰もいない玄関でチャイムが鳴った

小さな怪奇現象

知り合いのお年寄りの話。
チャイムが鳴ったので、玄関に出てみると…誰もいない。
いたずらか・空耳か・勘違いか
ところが、それが何回も続いたので
気味が悪くて落ち着かない。
訪ねてきた娘にこのことを言ったら
脳外科に行ってCTで頭の検査しようと言われたが
娘と話しているところでまたチャイムが鳴ったので
ようやく誰も押してなくても鳴ったんだとわかってくれた。
いやそれだけじゃなくて
表の郵便受けの扉が壊れてしまった。
こんなにイヤなことが続いて起きて
死んだ旦那さんの夢を二度見たのも
この家にいてはいけないという知らせではないか。
ここまで聞いて「はあ!?」
そうくるか。

誰もいないのにチャイムが鳴ったのはただの接触不良ですよ。
うちだって去年同じことがあって
私が自分でチャイムのカバーを外してちょいと確認して
元に戻しただけで鳴らなくなりましたよ。
だから修理を頼めば大丈夫ですよ。
旦那さんが夢に出てきたのも
チャイムのことを気に病んでいたからですよ。
ちゃんと毎朝仏壇にご飯とお水を上げてお世話してるじゃないですか。
それでようやく
そうだねえ、そうだねえ、と納得してくれた。
何でも気にしてないで、電話くださいね、おしゃべりしましょうよ。
ということで電話相談終了。

些細なことでも気に病んで心配の種を自分で増やしてしまうお年寄りは
詐欺の格好の餌食になってしまうのだと痛感。
お年寄りに限らず誰でも孤立させてしまってはイケナイ。
こんなことがあった、と「つまらないこと」でも何でも
気軽に話せる人が身の回りに必要なんだなあ。

優しく話を聞いてくれるのが
詐欺師だけなんて
さびしすぎる。

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