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黄砂

今年も春風と共に黄砂がやってきた。
オレのノドがそれを知らせているぜっ!
以前は
毎年毎年、自分の身体は黄砂が来たと知らせているのに
なぜか黄砂が来たというニュースも気象庁の観測も無いことが多かった。
あるとしたらそれは相当に濃厚な黄砂で、遠くが見えなくなるほどの場合だ。そのころは、気象庁や測候所では、目視により黄砂の濃さを判断していた。つまり、黄砂の影響を見通せる距離の問題として捉えている、ワケだ。
気象庁では黄砂の濃度の目安として 黄砂の濃度と視程の関係
視程10キロ 100㎍/m3  風景がぼんやりとかすむ
視程 5キロ  200㎍/m3 車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始める
視程 2キロ  400㎍/m3 航空機の離着陸など、交通への影響が出始める
となっていた。
で、自分としてはこの「風景がぼんやりとかすむ」程度でも
はっきりとアレルギー症状が出てくるので
黄砂の粒の重さが100㎍/m3 って、一体何粒分なのだろうかと
例によって計算してみた。(頭痛ぇ)
黄砂の比重は地球最多の構成物質であるケイ素でやってみた。
そしたら、1㎤ あたり100粒くらいになった。。。
(これで合ってるのだろか)
(実感としては合ってる)

黄砂によるアレルギーはずいぶん注目されてきているので
そのうち花粉並みに
毎日ワセリンを塗ったスライドグラスをセットして
1㎤ あたり何個、で発表されるのではなかろうか。
あ、花粉観測用のスライドグラスには黄砂もくっついているはずだから
花粉と一緒に黄砂の粒も数えればいいのか!
とはいえ
イマドキだと黄砂情報よりもPM2.5の予測が出ているので
こちらをありがたく利用させていただいている。

さてそこで、今ではすっかりメジャーになった感のあるP.M2.5だが
意味はお分かりだろうか?(六角精児の声で)
詳細は、ここで

https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/attach/faq.pdf

大体多くの場合はPM2.5=黄砂 でいいんでないかい?
たまにシベリアで森林火災があるとその煙がPM2.5としてやってくるが。

あらためて
昔々、黄砂は「北九州」の春の風物詩だったはずだったが
最近は普通に日本全域に降ってきている。
しかし
思い出してみると
これは実はもう30年近くもそうだったのではないかと。
ある時期から、春先になると喉が猛烈に痛くなって3日間くらい声が出なくなった。それが3月から4月にかけての時期だったので、花粉だとハンノキがいくらか飛んではいるが、シラカバ花粉が大量に飛ぶのは4月の下旬からだし、そもそも症状が違いすぎる。こちらはくしゃみと鼻水ではなく猛烈な喉の痛みなのだ。アレルギーの専門医でも原因がわからなくて、風邪にしてもおかしいと思っていた。
それが
20年ほど前から黄砂のことが言われ始めて札幌でもはっきりと空が白くなるようになって、外出時にマスクをするようにしたら喉の痛みは無くなった。
つまりは
あの激しい喉の痛みの原因は黄砂だったのだ。
それで
自分を取り巻くことがすべて観測されているわけではなく
情報化されているわけでもないのだと気が付いた。
それならば例えば
「これ、ナンか、来てるな―」
「マスクしてみよっかなー」とか
自分の感覚や体の具合から判断して対策をとる必要があると思う。
個別の事例もたくさん集まることで新たに観測対象になることもあるので
一個人でも記憶より記録が大事だと思う。

ちなみに
自分の場合、黄砂の「攻撃性」は花粉アレルギーとは違う感じがするので
どう違うのかを調べてみた。
「黄砂とアレルギー疾患」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jar/29/S1/29_s212/_pdf

日本まで飛んでくる小粒の黄砂には
窒素酸化物や硫黄酸化物などの有害物質が付着しているということで
その害がアレルギー反応を強くしているようだ。
アレルギー反応というのは
何でもない人には何でもないのに、ちょっとのことで身体が激しく防御反応を起こしてその結果、身体に悪影響を及ぼすものだ。ちょっとのことで大騒ぎして周りに迷惑をかけるようなものか。それに比べると黄砂の方は
直接身体に攻撃してくる、いわば物理攻撃のように感じる。
物理攻撃だったら、盾で防げるのでは?
というワケで、やっぱりマスクが有効なのである。

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