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文字情報・視覚情報

ずいぶん昔のことだが
知り合いの親子と一緒に、借りてきたキョンシーのビデオを見た。
スリラー好きの子どもたちにビデオを見せておいて
親はおしゃべりをしようという魂胆だったのだが
吹き替えでなく字幕だったので
小学1年と幼稚園児には読めない漢字もあった、という以前に
そもそも読むのが追いつかない。
結局90分間字幕を読んでやるハメになり
大人同士の会話はできなかったのに
ノドが痛くなった。(笑)
大人のタクラミは見事に失敗したのであった。

というわけで
音読より黙読が3倍早いというのは
自然にそうなっているのじゃなくて
やっぱり長年の学習の成果なのか、と身に染みてわかった。

さて
動画は動く様子やその時の音が聞こえるので
新聞や本などの文字情報より正確に詳しくたくさん伝えられるのでは
と思いがちだが
実際には質・量ともに情報の質が高い…わけでもない。

本を1時間読むのと、テレビを1時間見るのとを比べてみると
黙読の速さのおかげで情報量そのものは本の方が多い、と思う。
そして動画は、説明によっては意味が変わってしまい
百聞は一見に如かず、とは言い切れない。
文字情報と動画情報は性格が違うのだ。
どちらも解釈する力が必要なのは言うまでもないが。

ちなみに自分は
動画とニュース原稿が一緒に載っているネットニュースを
動画をちらちら見つつニュース原稿を先に読んでしまう。
ああ、せっかちな。

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