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東京の冬札幌の冬

北海道から東京に引っ越した1年目
やっとのことで無慈悲な夏がだらだらと過ぎて秋になったはいいが
それからずうううっと秋が続いて
山茶花と椿が咲いて( 見分けはつかなかった )
その内に水仙が咲いて
いつの間にやら春になっていた。
初めての東京暮らしには冬が無かったのである。
なーにが木枯らしだ
なーにが冷えますねだ
木綿のジャケット1枚で歩ける冬があるものか
とつぶやく道民の自分は
逆に多くの東京人から言われるのだ。
北海道の人って、部屋をうんと暑くして
Tシャツ1枚でキンキンのビール飲むとかアイス食べるとかするんでしょ?
いやー
私はそういう人、これまでの人生で知り合いの旦那さん一人しか知らない。
だって暖房費がかかるもの・・・
思い起こせば昭和の昔
自分がまだ子どもの頃の住宅には断熱材など入っていなくて
ストーブを焚いている部屋だけ暖かい
ストーブに向いている顔だけ “ 熱く ” て・背中は寒い
ストーブを焚いている間だけ暖かくて・消すといきなり寒い
で、お客さんには暖かさを御馳走しようと盛大にストーブを焚いた
いや・でも・確かに冬の本州の室内は北海道に比べると寒くて
冬の本州に出かけた道民は寒がるのである。
で、ナンでそうなるのだろか?
それは

北海道の冬が本州に比べて寒くて長いから。
外も寒い、中も寒い、が長期間続いては身が持たない。

そこでどれだけ寒くて長いのかを比べて見た。
まず、“ 冬 ” とはいつからいつまでなのか。
道民の感覚としては
11月から3月までは冬・要するに雪が降る間は冬。
しかし、感覚だけでは比べられないので
冬日と真冬日の数で比べて見ればいいのではないかと
※冬日:最低気温が 0℃ 未満の日
真冬日:最高気温が 0℃ 未満の日

というワケで2020年の
北海道・札幌と本州・東京の冬日と真冬日の数を数えてみたのでござる。

冬 日:札幌 102日 東京 6日 
真冬日:札幌   34日 東京 0日 ( うむ、やはり東京には冬が無い )

札幌では冬が3か月以上続くので
寒い家で我慢して過ごすのはツラすぎるのである。

ちなみに温暖化の影響がまだ大きくなかった50年前はどうだっただろか?
自分が寒い寒い家で過ごした昭和の頃だ。( 遠い目

今から50年前、1970年の冬日と真冬日の数は

冬 日:札幌 146日 東京 35日
真冬日:札幌   59日 東京   0日

東京は今よりずいぶん寒かったワケだが
札幌の冬も5か月近く続いていたのだ。
そして真冬日の数で言うと札幌の冬はやはり厳しい。

うんうん、家の中ぐらい暖かくしたいよなあ
と、しみじみ納得するのだ。

ちなみに現在のウチの冬の室温は 20℃ くらい。
寒くて厚着より、適温でそこそこ薄着の方が身体がラクで動きやすい ♪

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