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冬の手荒れは冬だから

冬になると手荒れの話題がにぎやかになってくる。
「冬は空気が乾燥するからとにかく保湿!」とされがちだが
ホントにそれだけだろか?
結論としては
冬の手荒れ・肌荒れは、空気が乾燥しているからというだけでなく
身体は寒さを感じると
体表・末梢の血管を縮めて熱の放出を押さえようとする
すると血の巡りが悪くなって肌に水分や栄養分が届かなくなる
冬には脱水しがちなので、身体の水分の総量も少なくなる
ということではないかと。

以前、北国の住宅について調べた時に「相対湿度」の勉強をした。
気温によって、空気の中に含むことのできる水分量は大きく違う。
その時「寒い風に当たるとお肌が乾いて荒れるよねー」という話になって
あれ、待って、これはヘンじゃないか?と。
だって、冬の風は確かに湿度は低いけど・気温も低いから
肌から奪える水分量だって少ないでしょ?
うーん、うーん
そこでそのとき気が付いた!
肌が冷やされると血の巡りが悪くなって
水分や栄養分の補給が間に合わないのでは?
実際、20度の室内で手がガサガサになっているとき
手は冷えていて、測ってみたら20度で、室温と同じで
ってことは、体内からの熱が届いていないかも?
だから、寒い外に出たら手袋をはいていても(北海道弁)
なかなか手は温まらず・冷たいままだ。
一方、除雪作業などで身体を動かすと
手袋の中の手はぽかぽかと温かくなって
表面温度を測ってみると、34度♪
しかも、若干固くなっている皮膚にも湿り気を感じる。
これはアレだ、肌荒れは湿度の問題だけじゃないぞ!
手が冷たいままだと、いくら保湿クリームを塗っても解決しないのではないか。
皮膚は冷えるだけで硬く、割れやすくなる。
要するに
肌への補給路を確保せよ!
そのためには身体そのものを温める。
手や足が冷たいと、そこだけ温めなくてはと思いがちだが
身体そのものを温めないとすぐまた冷えてしまう。
というワケで
ここは腹巻がおススメ。効果的でコスパがいい。
イマドキの腹巻は薄くて表に響かないし、非常に保温性の高い素材でできている。
あとは身体を動かすこと。(力仕事がよくキク)

さらに
冬の手荒れ・肌荒れの原因の一つには
冬の脱水もあると思う。
冬は空気が乾燥しているのに暑くないので水分補給を忘れがちになる
だけでなく
寒くなって身体が冷えると、トイレが近くなるもので。

寒くなると、体内の熱が逃げるのを防ぐために
特に体表の血管を収縮させる。(だから手足が冷える)
すると、その分血液を減らさなくちゃ血圧が上がりすぎる!
というワケで
手っ取り早く水分を尿として緊急排出するのだ。
つまり、身体が冷えている状態が続くと
身体が温かい状態に比べて・身体の水分量は少ない
要するに、脱水状態となる。

暑い時、身体は自分を広げて体温を保とうとするように
寒い時、身体は自分を縮めて体温を保とうとしている。

温かい汁物はお肌のためにもいいぞ♪

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