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マル四角さんかくTAWARA!

昔、京都の知り合いの家に遊びに行ったのを幸い「民俗学的」質問をした。
「こちらのお餅って、丸なんですか?」
「丸、ですよ」
「ははああ、やっぱりこちらでは丸いんですね」
関西のお餅は丸いというけどホントだった ♪
「そちらでは違うんですか?」
「餅は四角です。お餅をのして四角に切ります」と言うと
「餅を、切るんですか!?」と驚かれた。
ははああああ!そういうことか!
要するに「餅は切るものではない」という感覚・認識なのだ。
お餅は手で小さく丸めるもので包丁で切り分けるものではない。
単純に餅の形の地域差という話ではなく
それについての感覚や認識も知るべきと気づいたのはその時でござる。
そして同じく、おにぎりの形についても質問してみたら
「俵型です」と。
「ウチでは三角です」と言うと
「それは火事場おにぎりですよ」と。
「炊き出しなんかで急いでうわーっ、と作るときのものです」と。
なるほどー!
おにぎりは丁寧に小さく握るもので
三角のおにぎりは丁寧ではなく、要するに「非常時」のつくりであると。
そういえば
ウチの姑の姑に当たる人のおにぎりは俵型だったそうで
書も短歌も嗜む人だったのだと。

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