見出し画像

脱水という伏兵

冬が来た。
いつもながら冬は寒い。
子どもの頃から寒がりで、冬に暖かく過ごせる暮らしが夢だった。
で、暖かく過ごすためには
首、手首、足首から熱を逃がさないとか
帽子をかぶるとか腹巻をするとかいろいろと目にはするが
ここではそれ以外の
ふと気が付いた寒さの伏兵について書いてみる。
自分が気づいた寒さの伏兵とは
脱水だ。
時々「冬の脱水に注意!」という記事を見かけるが
なぜ冬に脱水するかの説明は
空気が乾燥しているのと暑くないので水分補給を忘れがちになるから
という程度で
これはテレビのワイドショーのお医者さんだけでなく
大手の病院のサイトでもそうだったな。
でも、ホントかなー?それだけかなー?と引っかかっていた。
で、ある時ようやく納得できる理由をみつけたのだ。

冬、じゃなくても身体が冷えるとトイレが近くなるものだ。
自分では
寒いと汗がほとんど出なくなるから、その分尿になって出ていく?
寒いと身体に力が入って、その分膀胱の容量も小さくなるから?
などと思っていたが
いや、でもさ、それだけだろか?
だって以前、引っ越しのとき
前の家の最後の片づけはもうストーブを外した状態で
それがクリスマスごろ・・・
当然家の中は冷え切っていて
特に足が冷えて冷えてスリッパ持ってくればと後悔した。
そして、2時間ほどの間に3回以上トイレを使ったのだ。
いや、もう、しっかり出ました!
ということは
汗の分どころじゃないし・膀胱の容量が小さくなったわけでもないはずだ。
そこで調べてみると
“寒冷利尿”という言葉に行き当たった。
寒冷刺激によって利尿ホルモンが増加して・抗利尿ホルモンが抑制されると。
これじゃあ尿量は増加するしかないじゃん!
で、ナンでそうなっているのか?というと
寒いと末梢循環を縮小して・要するに手足の血管を細くして
循環量を少なくすることで体表からの熱の放出を減らそうとするが
そうすると中心循環系体液が増加する
つまり手足をめぐっていた水分が胴体に集まって、窮屈になると。
で、尿量を増やすことで全体の水分を減らしてバランスを取ろう
というワケだ。
なーるほど!納得した♪
確かに寒いときには手も指も全体が「しぼんだ」感じになっている。
よかったー加齢現象じゃなかったんだー(違
えへんえへん
つまり、身体が冷えている状態が続くと
身体が温かい状態に比べて・総水分量は少なくなっていて
これが冬の脱水状態なワケだ。
脱水すると血管と言う水路の水が減ってしまって
水分と酸素と栄養を届ける船が航行できなくなる。
要するに物資はあっても配送の船が動けない!
そうなると細胞たちが兵糧攻めでうまく働けなくなって
細胞が働けないと熱も産出できない。
だから、脱水するとそれだけで寒く感じる。
っていうか、そのままだと死んじゃいますけどっ!
まことに脱水は伏兵である。

結論として
冷えるから脱水する・脱水するから冷える。
身体が冷えたままだと
いくら水分を取ってもトイレの回数が増えるだけなので
身体を積極的に温めるべし。
寒い時に温かいお茶を飲んで一気に身体が温まったことはないだろうか?
これはお茶の熱が身体に入ったというだけでなく
熱を運ぶ水分も入った、ということだと思う。
いつの季節でも水分補給の目安は
一日5,6回はトイレに行くくらい、がいいのでは。
人間は体温を保つために
暑い時には身体を広げて熱を逃がし
寒い時には身体を縮めて熱を守る

手っ取り早く冷えと脱水を解決するには温かい汁物を食べるといい。
熱も水分も栄養も身体に取り込めるから。
冬は煮込み料理のありがたい季節だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?