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季節の目安

実用
子育ての風景

子どもの頃
札幌神社のお祭りまではストーブをはずさない、とされていた。
後に北海道神宮例大祭、と呼び名は変わったが
今でも「お祭り」までは暖房を使うことがある
という目安は残っている。(と思う)
お祭りは6月15日で、6月中旬までは確かに急に冷え込むことがあるのだ。
昔は、ストーブは据え付けっぱなしではなく
寒くなれば物置から出してきて・暖かくなればまたしまいこむものだった。
そして昔のストーブは壁置き式じゃないから、場所を取るのだ。
ストーブを据え付けるときには
まず、床にストーブを置くための「ストーブ台」というものを置く。
これはタイルとコンクリートの重くてごっつい敷台で
ストーブの熱が床に響かないようにするものだ。
それから、ストーブにブリキの煙突を取り付ける。
長さの違うブリキの煙突を組み立てて、壁の煙突穴に差し込むのだが
去年はどれをどの順で組み立てていたかを毎度忘れているものだからw
帯に短したすきに長し・ああでもないこうでもないとガチャガチャ組んだり外したりしまいには決まって家族でススだらけになってわあわあ揉めるしで
これはナカナカ大変な年中行事だった。
そして暖かくなったら今度はこの逆に作業を行って

札幌祭りだからストーブを外す昭和の光景

再び家族がススだらけになりながらしまい込むのである。
このように、ストーブは一度バラしてしまいこんでしまうと
寒いからといって、ひょいと出すわけにはいかなかったので
「お祭りまでは」という「目安=ローカル・ルール」ができたのだと思う。
さてそこで
春3月でも雪が積もることは普通にあって
何年か前も姑が張り切って除雪に励んでいたのだが
薄い手袋ではすぐに手が冷たくなってダメだわ~、と家に入ってきた。

もう使わないと思って
除雪用の分厚い毛糸の手袋を洗って片付けちゃったの~

だーかーらー
3月中は冬物を片付けちゃダメって何度も言ったでしょー!
4月の入学式でも時には吹雪になるのが北国だ。
なのに、目の前の状況を見て「何となく」もう大丈夫だと思ってしまう。
これは、まだまだ
「3月中は冬物を片付けない」というのが姑の「目安」になっていない
ということなのだろうな。
ヨメが言うだけじゃダメかw
昔のストーブほどではないにせよ
冬物をまた押し入れから引っ張り出して
使ったらまた洗って片付けなくちゃならないのにね。

時には人それぞれの判断にまかせるよりも
「目安」としての「制度」を作ってしまった方がいい場合もある、と思う。
制服の夏服と冬服みたいに。
それにしても昔々東京に行ったとき
10月1日にみなさん一斉に冬服になっていて驚いたことがある。
25度だったのにw


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