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水風呂

子どもの頃、暑い夏に家族で水風呂の話になって

水風呂は入った時には気持ちいいけど上がってからかえって暑くなる
冷たいものを食べるとその時は気持ちいいけど後すぐに暑くなるのと一緒
と言っていたら、兄が

水風呂に30分入ってみろよ、冷え切るぞ!と。

いや、そりゃそうだけど
他の家族はちょっと呆れた感じだった。

で、そのことを思い出したのが北海道の内陸部での初めての夏だった。
北海道は寒い所と思われがちだが内陸部は寒暖の差が大きくて
要するに夏はちゃんと暑いのだ。
もともと暑さに弱く寒さは嫌いなのでナンとかこの暑さをしのごうと
子どもの頃に聞いた兄の言葉を思い出して実行してみた。
風呂桶に水道水を満たして浸かってみたのだ。

札幌の7月下旬の水道水が17度くらいなので
この土地の水温はさらに低いと思われおそらくは15度程度であろうと。

すぐに出ては身体がほてってしまうから冷え切るまで入っていようと思って
水に浸かってじいっとしていると結構退屈で本を持ってくれば-
いやそうでもなく
身体がどう冷えてくるかをじっくりと観察していたが
思ったより冷えなくて。
時間の無駄にも思えたが、それでも15分か20分くらい入っていたと思う。
まあ、涼しくはなっていた。
数時間くらいだけど。
思うに体温でじわじわと水温が上がっていたとか?
今なら水温の変化を測ると思う
って、トシだからやりませんけど。
ほら、年寄りの冷や水っていうし。
20代って色々できるものだわねえ。

ちなみに
水難事故で助かるかどうかの分かれ目になる水温が「17度」なのだそうだ。
17度より低いと身体が冷えすぎて助かる可能性が低くなるのだと。
お風呂だと、特に昔の小さな浴槽だと
そこに溜めてある水だから段々とぬるくなってくることはあっても
水難事故というのは水の量が圧倒的なのでぬるくはなってくれないのだ。
うーむ、参考になるようなことに遭わないことを願いたい。


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