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雪虫と雪じゃない虫と

北国では冬の気配とともに雪虫が飛ぶ。
晴れて風の無い日に飛ぶ、というより
ふわふわ漂っている。
雪虫が飛ぶと数日以内に雪が降る、とも言われるが
札幌では見かけてから3週間くらいで初雪、だと思う。
子どもの頃は雪虫がたくさん飛んでいる中を走り抜けて
身体にたくさんくっついた人が勝ち!なんて遊んでいた。
さてこの雪虫は
実はアブラムシの仲間で本名は「トドノネオオワタムシ」。
トドマツの木の根からヤチダモの木へと
冬を越す卵を産むために一斉に飛んでいく姿が
あの、ふわふわと飛ぶ雪虫だ。
この虫はヤチダモの木で冬を越した卵が春に孵化し
春から夏まではヤチダモの・夏から晩秋まではトドマツの樹液を吸いながら
短いスパンで幼虫を産んだり卵を産んだりと
世代交代しながらはかない命をつないでいく。
ちなみに飛んでいるのは「すべて」メスである。
だがしかし!
先日来雪虫が大量に漂って・というか流れていて

雪虫でいっぱいのクモの巣

それは全国ニュースになったレベルで視界不良になっている場所も!
はかないなんて言ってるバヤイじゃない!!
この大量発生もどうやらこの夏の異常な暑さのせいだという。
なるほどウチの庭でもアブラムシが大量発生してましたな。
さてそこで・雪虫というのは
実は一種類ではないのをご存知だろうか(六角精児の声で
雪虫と言うと普通はあの白いふわふわした

トドノネオオワタムシを指すが
綿毛の無い

ケヤキフシアブラムシという虫の方が大量に発生している様子なので
ニュースでまとめて雪虫と呼んでいたことには違和感あり、で
実際、晩秋に大量発生!というのは経験上多くがこちらなのですな。
これはもう、ただの小さな羽虫ですな。
さてそこで
子どもの頃ふよふよと飛ぶ雪虫の中を通り抜けて遊んだのは
このいわゆる雪虫だからで
綿毛の無い虫の中を通り抜ける気はしませんでしたな。
元はと言えばどっちも同じアブラムシなのに!
綿毛があると無いとで大違い!
そういえば同じ仲間なのに
ちょっとの違いで扱いが大きく違う生き物が他にもありますな。
例えば
リスとネズミ。
マンガ「動物のお医者さん」で、ネズミが大嫌いな学生が
ネズミの写真に、リスがしっぽの毛を剃られたのがネズミ
といったことを書き込んで自分をごまかしていましたな。
確かにどちらもげっ歯類だし
ネズミのしっぽがふさふさしていたらもうちょと可愛がられていたかも。
例えば
シャコとワラジムシ。
エビとクモ。
シャコもエビもごちそうだけどワラジムシやクモは(やめるんだ-

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