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コワイ説明

コミュニケーション
実用

前回に引き続き
おじいちゃんおばあちゃんの白内障の手術の時の続きを。
白内障の手術をしたのはおじいちゃんが先だった。
そこで手術に先立って、説明を聴きに行くのに
「今日は検査と説明だけだから、一緒に来なくていいよ」
というおばあちゃんに(ダメ、絶対!)
「いやいや、説明は二人で聞いた方がいいですよ」と、付いて行く。
先生が図が入ったクリアファイルをめくりながら一通り説明したあと
「これからちょっと怖い話をしますよ」と。

ありうる危険な事を全部お話しないとイケナイんですが
こういう話をすると、怖がって来なくなっちゃう人もいるんですよ

あー、ワカル。
そこで先生は当たり前の感じで
手術前にはまずこれをしておいてください、だとか
当日にはこうすることになってます、だとかの言い方で

手術はすることになってますからね

という空気にもっていかないとイケナイのだ。
先生は「怖い話」を一つ一つ
これは1000人に一人も無いくらいのことですが
だとか
これは私は見たことが無いです
だとか
分かりやすく説明してはくれたけど
コワイ事例を聞くと、確かにコワイよな。
ともかく、どれが起きても対処できますとのことで
先生の携帯番号も教えてくれた。
何かあっても・夜中でも「先生に連絡がつく」「助けてもらえる」
このことが、おばあちゃんの一番の納得・安心ポイントだった。
それでも
「手術しないとどうなりますか」と、おじいちゃん。
「段々見えなくなりますし、加齢で手術も難しくなっていきます」
と、先生。
「お酒はどうですか」と、おばあちゃん。
「どれくらい飲まれますか?」
「えー、ビールと日本酒とウィスキーを、えへへへへ」と、おじいちゃん。
「手術後の炎症とお酒に関しては特に関連は無いんですが」
「まあ、ビール1缶くらいにしておいてください」
「ビール1缶ですかー」
おばあちゃん、ホントは飲むなと言ってほしかったに違いない。
最後に先生が
「ほとんど痛みは無いはずですが」
「消毒するときだけ沁みるので我慢してくださいね」と言うと
「いや、ウチのかあさんにやられるのに比べれば、えへへへ」
ぺし!(おばあちゃん)
まあともかく
大変に丁寧に説明してくれて有難かったが
どこまで理解してくれるかアヤシイ人もいるだろうな。
病院に限らず、何かの説明を聴くときには
ワカル人が付いていかないと。

案の定
家に帰ってからおばあちゃんが「あらー、そんなこと言ってた~?」
などと言っていたので、一緒に行って正解であった。

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