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仏教スチームパンクだぜ

読書
コミュニケーション

はーぼさんのnoteでお勧めされていた

「天駆せよ 法勝寺」八島游舷 著 東京創元社
をうかうかと買って読んでしまった。
そもそもがSF好きでしかもひょっとしてこれは初めてかもの!
佛教SFとな!?
佛理(ぶつり)学ですと!?
佛質(ぶっしつ)ですと!?
佛精(エネルギー)ですと!?
等々仏教用語とSF的ガジェットをよじり合わせた斬新珍奇なSF用語がこれでもかと繰り出されしかも漢字の情報量はカタカナよりもアルファベットよりも大きいからして新たな意味を背負った漢字群がだだだだだだだとこの身に撃ち込まれ魂を毎秒78回振幅11㎝で揺さぶられ果ては「交響摩尼車群の高速読経」が生み出す膨大な「祈念量」で秒速16.7㎞で椅子から脱出してしまうほどに震えたのである。(はあはあ落ち着け自分)
はーぼさん、ホントにこの本を紹介してくださって
ありがとうございましたー!!。
と読み終えて
ふと心に浮かんだのが
これを読むのはまあ、SF好きの人だろうけど
普通のSF好きってどれくらい仏教用語を理解しているのだろかと。
「宝珠」とか「法輪」「大峰千日回峰行」はわかると思うが
「水煙」は?「中有」は?「四万六千日」は?などなど
いちいち検索しながら読むかなあ。
大体何となくわかる程度でも読んでいて面白いのだが
全然知らない言葉の連続だと単に漢字の迫力だけで読んでしまうとか。
私は初めて見る言葉やよくわからない言葉は調べながら読んだが
おかげさまで意味がわかると面白さが何倍にもなったので
やっぱり読書も知識があると面白さが何倍にもなるのだ
と実感したのでござる。
例えば私は古典落語も面白くて好きなのだが
これも長屋だのご隠居だの時代背景を全く知らないと
リアルさと面白さがぐんと下がってしまうのではないか。
こちらも昭和40年代にはすでに若者には意味が分からなくなっていたと狐狸庵先生がエッセイに書いていた。
だから、よくわからないなあと思ったら調べてみようよ。
少しの手間で面白さがますます増して人生が豊かになるから。
いやいやいやいや
こういう私だって古典的SFに初めて触れたころにはよくワカランカタカナ言葉によくワカランからこそしびれて興奮したのだが。
あ、でも本屋さんで
「数式を使わない物理学入門」猪木正文:著 光文社
を見つけてこの本は何度も何度も面白く読んだなあ。(遠い目

ちなみに
今回読んだ「天駆せよ 法勝寺」は第九回創元SF短編受賞作だが
現在長編版が執筆中だとかで
え!?
いやーん、もう、読みたいー ♪(落ち着け、自分)

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