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ベスト盤

以前、クラシックの定番100曲を一枚にしたCDが発売されて
知り合いが「ぜひ、聞いてみて!」と、貸してくれた。
「これ、すっごく良かったから♪」と。
うーん・でもなあ、と思いつつも
せっかく熱心に勧めてくれるのだからと借りて、聞いてみた。
曲の一番の聞かせどころを約3分にして100曲まとめている
ということは、100曲が強制スクロールしているワケだ。
聞いていると、ほとんどが知っている有名な曲なので
このメロディーの次にあれが来て
のはずが、別の曲に切り替わるので、ずっこけて
ずっこけ続けて何だか疲れてしまった。
例えばビートルズを知らない人が
ちょっとどんなものかとベスト盤を聞くのはまあ、アリ、だと思う。
「まあ、アリ」というのは
ビートルズは何枚もアルバムを出しているが
そのアルバムごとにその時期のカラーがあって
アルバムの中に色々な曲が入っているには違いないが
それぞれにその時期の雰囲気があるものだ。
それでも、ビートルズというグループには違いないので
様々なアルバムからチョイスした曲で構成されたベスト盤は
やはりビートルズのベスト盤なのだ。
だけどだけどだけど
それでも各アルバムごとに聞いた方が落ち着くけどな。
というワケで
クラシックの名曲が3分ごとに100曲続くのは
バッハもブラームスもショパンもストラビンスキーもリストも
ごちゃ混ぜになっているというのは
例えば
現代音楽100選として
ビートルズも米津玄師もボブ・ディランも美空ひばりもジャスティンビーバーも
3分間隔で聞くようなもので
やっぱり落ち着かない、と思う。
「いいとこどり」「ハイライト」は要注意だ。
あ、個人の感想ですけど。

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