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楯と皿

言語
子育ての風景

火山には「楯状火山」というものがある。
これを初めて知ったのは中学校の地理の時間だった(はずだ)。
粘りの少ない・サラサラの溶岩が流れて堆積してできた
広く緩やかな斜面を持つ火山だ。
代表的なのはインドのデカン高原だぞー、みんなー!試験に出るぞー!
で、授業ではそのように習ったものの
イマイチ飲み込めない名称で。
だって、タテなのに横に平たいのだもの。
というワケで
自分は「タテの長さが短い火山(平たい火山)」と覚えてしまった。
もちろんこれは“縦”の“タテ”じゃなくて“楯”の“タテ”で
“楯を伏せた”形状を言うのだ。
いや・だけど
楯って、立てて使うモノでしょう?
伏せるのは、服従のしるしだよね?
暴れる火山に服従してほしかったから?
それとも“伏せ皿”火山じゃ迫力が足りない?
お皿の方が平たいモノの代表だと思うのだけど。
そういえば
「お皿は平たいモノ」というのは多くの人の認識だと思うのではあるが
ウチの子が中学生くらいの時に
「目を皿のようにして」という言葉の意味を
「目を細くして」のことだと思っていたことがあって。
皿を横から見た形状だと思ったのだ。
「だって、お皿は平たいでしょう?」
目は平らじゃないんだから円いなら丼でもいいのでは?ですと。
なるほど。
“どんぐりまなこ”ならぬ“どんぶりまなこ”わはははは♪
親としては「目を皿のようにして」というのは
目を皿のように大きく・まん丸くするということだよと
教えたのだが、イマイチ納得できない風だった。
うんうん、それは自分もそうだったから、よくワカル。
だけど、言葉というモノは
使い方が決まっていないと使いものにならないので
そのまま覚えてくれよな。

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