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日傘と雨傘

言語
昔々、パラソルチョコレートというお菓子があって
当時の子ども達のあこがれの的であった。
まあ、玩具菓子というヤツで
カラフルなプラスチックの棒にチョコレートが付いていて
見た目が傘の形だからパラソルチョコレート。
食べる前にそのままおもちゃにして遊んだものだ。
食べ終わった棒をたくさん持っている人がいて
いいなああんなにたくさん集められたらいいなあでもおやつは遠足の時にしか買えないしなあたくさん集めて遊びたいなあいっぱい買えたらなあ
などなど妄想がはかどるお菓子だった。

その後中学生になって
英語で傘をパラソルと言うのかと思ったら
Umbrella ですと!?
パラソルじゃないの!?と驚いたのでござる。
(後にこれはラテン語のumbrna (影)からだと知る)
それならパラソルってナニよ?と思ったら
浜辺でビーチチェアに寝そべるビキニの美女の側に立ってる
「でかい傘」のことらしい。
はー、ああいうのがパラソルねー、と覚えたのでござる。

さらにその何十年か後
ちょとスペイン語を勉強したらスペイン語では日傘のことを
PARASOL と言う、と知った。
ああ、おなじみのパラソルか♪
そうか、パラソルとは日傘のことだったのか、それでアレがそれだと。
では雨傘はナンと呼ぶのだろかと調べると
PARAGUAS であった。
え?パラガス?って?
スペイン語の PARA には“〇〇用の”という意味があって
するってえと、パラガスは“ガス用”ってか!?
いやいやいやいや
PARAGUAS は 
PARA + AGUAS で
AGUAS つまり“水”アクアですがな。
“水用の”モノ、だから雨傘なのですな。
というワケなので
パラソルはというと?
はい、そうですね。
ソル用のもの、で
SOLはスペイン語で“太陽”なんですね ♪
コスタ・デ・ソルというスペインの別荘地を聞いたことはありませんかな。
コスタ は 英語のコースト、海岸のことで
太陽の海岸って・ナンか夏に行くには暑すぎないか?
と、子どもの頃とはまた違った妄想がはかどるのである。

ちなみに
パラソルチョコレートで検索してみると
まだ売っていたのかー ♪
ああ
なにもかもなつかしい

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