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基準値と経験値

子育ての風景
勉強

昔々、近所で「ファミリー農園」というものを借りていた。
10坪でも家庭用に楽しむには充分な広さだった。
夕方、晩御飯のためにきゅうりやトマト、インゲンや枝豆などなど
子ども達に採りに行かせたものだ。
さて子どもなので、どれくらいに育ったのを採っていいのか
大人には理解できないレベルの分からなさ!
「いつも食べてるくらいの」と言っても大きさなんて覚えていない。
例えばインゲンは10センチくらいのを採ってくるんだよ
と言うと、最初は定規を持っていった。(笑)
いちいち測っているから恐ろしく時間がかかる。
畑では、10センチという長さの誤差をどこまで認めるか
また数値の上限があるかどうかについて
論争になることもあったようだ。(大真面目)
実際の所
まだ小さいものを採ってしまうともったいないし
大きく育ちすぎたのは固くて噛み切れないので
これはむしろ豆にしてしまった方がいい。
そこで
前日採ったインゲンを2本残しておいて
「見本」として子ども達に1本ずつ持たせた。
これだと手に持って見比べることができるので
格段に仕事が早くなった。(笑)
毎年やっていて・さすがに小学校高学年になると
基準値と誤差の範囲が・また基準値の根拠についての理解が進んで・ですね
要するに、採っていい見当がつくようになった。
こういう繰り返しの積み上げで
人間は「経験値」を上げていくのでござる。
ちなみに画像は「平さや」のインゲンマメで
子どもらがとってきたのは「丸さや」のヤングインゲンでした。


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