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たった10mで

勉強

昔々
小学校の学級文庫に算数の読み物があった。
面白かったので、思い出しつつ内容を紹介する。

先生が用事で出かけるのに、生徒達に宿題を出していった。

地面ぴったりで地球をちょうど1周している紐がある。
その紐の長さを10mだけ長くすると
地面との間にどれくらいのすき間ができるか。
なお、地球1周の長さは40000kmとする。
出来た人は遊びにいってよし。

答えは三択
1.ほとんどすき間は無い
2.あっても指の先ていど
3.小学生が通れるくらい

さてほとんどの子ども達が
地球の大きさに比べて10mなんて小さいから
1.を選んで遊びに行ってしまったが、仲良し3人組だけは…というお話。

もちろんこの3人組は教室に残って地道に計算したのだ。
では大人の私たちもちょっと計算してみようではないか。
ここで「やーめた」と思ったそこの人!
面白いからボケ防止にやってみましょうよ。(笑)

地球1週が40000kmで、紐は10m長くしたから40000.01km
すき間の高さはというと
紐でできた円の直径から地球の直径を引いて2で割ればいい。
(小学校で円周率を3.14と教えてくれていることを祈りつつ計算する)

地球の直径は40000÷3.14=12738.85350(km)
紐の円の直径は 40000.01÷3.14=12738.85669(km)

紐の直径から地球の直径を引くと
12738.85669-12738.85350=0.00319
0.00319÷2=0.00159.5

つまり159.5㎝(!)

仲良し3人組は小学生が通れるほどのすき間があくことに驚く
という内容で
これを読んだ私も驚いた。
「たった」10mの違いでこんなに差がでるなんて。

でも、大人になってからふと思った。
地球の直径に比べれば10mは「たった」だけど
159.5㎝だって「たった」なんだと。

で、この本を読んで、自分も簡単に思い込まず
まめに計算するようになったかというと
ホントかな?と信じられない気持ちはあったが
良い子のマネをしましょうという魂胆が透けて見えて
もちろん自分では計算しなかった(汗
ただ、「こうなんだって!」とエラそうに友達に自慢した。(汗

いちいち計算してみるようになったのは最近ですねー

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