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その葉は対生にして互生

あなたはだあれ?

昨年の事
庭に突然・謎の木が生えてきた。
ふと見ると

びよよよーん

こんなのが一本びよよよーんと生えていたのでござる。
(探してみたが去年は写真を撮っていなかった・ばかばかばか)
ニセアカシアのような葉だけどブルーベリーにも似てる気が。
ブルーベリーは3m先に植えてあったので、鳥が食べてフンを落としたかなー
ブルーベリーだったらいいなー ♪と勝手な都合で期待したが
一体あなたは誰でしょう?
やがて冬の雪の下敷きになって・春になったら何倍にも枝を出した。

あの一本だけで「びよよよーん」していたのがこうなったか ♪

ほほう、葉は対生か

ん?いや、互生の枝もあるぞ!

対生・互生というのは樹木の葉の付き方で

ざっくり言うと
左右対称に・対になって葉が付いているのが対生で
互い違いに葉が付いているのが互生。
で、ナンで対生にも互生にもなってるワケ!?
わからないわっ!?
だけどね
この葉というか枝葉っていつかどこかで見たような?
ブルーベリーは置いといてw
ニセアカシアみたいだけどトゲがないし
ヤナギみたいだけどヤナギってもっとこう葉が細くてとがっているよねえ
とりあえず
対生の樹木で調べていて「あ、もしかして?」と思ったのが
ビヨウヤナギまたはビジョヤナギという、綺麗な黄色い花を咲かせる木。
あー、ビヨウヤナギだったら綺麗だし、いいなー ♪
と期待したがビヨウヤナギはきっぱりとした対生で互生ではないよね。
そこで秘蔵のw「北海道樹木図鑑」佐藤孝夫 著 亜璃西社
を奥から引っ張り出して葉の形をじっくりと見ていたら
「あ」これはと思ったのが
イヌコリヤナギ (漢字では犬行李柳)北海道、本州、九州、南千島、朝鮮など
「葉柄は短く、対生ときに互生」ですってよw
用途は、花材、細工物、護岸用、となっていて
そうか、昔は着物を入れておく行李を柳で編んだのだったと。
それでイヌコリヤナギなのだな。
種を綿毛で飛ばすのでどこからか飛んできたのだろう。
おりしも北国の初夏の風物詩
ポプラの綿毛がふよふよと漂う今日この頃である。
さてこの「北海道樹木図鑑」は、木の葉・冬芽・種の画像が載っていて
正体不明の木を調べるのに便利な図鑑なのである。
今回はこれでイヌコリヤナギでは?と思ったところで
写真画像の多い「松江の植物図鑑」でさらに詳しく見比べた。

ページ数に制約されないネットの強みですな。
ちなみに
イヌコリヤナギらしきものがもしもイヌコリヤナギだったら
小さな庭で成長されてはかなわぬので引っこ抜く所存でござる。


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