見出し画像

探し物の探し方

勉強

昔々ワシがまだ高校生の時じゃった。
修学旅行で奈良、京都へ行って
甘樫の丘に上がった時に道端で奇妙なモノを拾った。
「これ、ナンだろか!?」
それは長さ5㎝くらいのラグビーボールのような形で
合成樹脂のような結構丈夫な編み目構造で
中には細かい枯葉のようなものが入っていた。
まるで小さなカゴのような?
と、ここまで書くと知っている人には何だか分かる物体だ。
当時はなんだかさっぱりわからず
もしかしてミノムシの殻とか?と思っていたのだが
ふと思い出したときに記憶を頼りに色々検索してみた。
まず「網目状の殻」で画像検索してみたが記憶の形状の物体は出てこず
「甘樫の丘 自然」や「甘樫の丘 生き物」でも出てこず
これは画像検索じゃない方が良さそうだと
「森に落ちていた 網目状の殻」で検索してみた所、ヒット ♪
検索するときには画像や言葉を組み合わせて色々にやって見る
ということが重要ですな。
調べるにも知識が必要なのでござる。
そういうワケで・どうやらあれは
「透かし俵」とも呼ばれる
クスサンという蛾の繭の殻だったことが判明した ♪
なるほど、確かに「透かし俵」だ。
中に入っていた細かい落ち葉のようなものはサナギの殻らしい。
形が面白いし丈夫だったので
太目の糸を通してしばらくは通学カバンにぶら下げていた。
端の方がちょっと壊れていたけど
あれは羽化したクスサンが繭から出た「出口」だったというワケだ。
そして何より・ちょっとびっくりしたのが
クスサンは日本全国にいるということ。
あらら、北海道にもいたんですか!
そういえば成虫の方は見た覚えがあるような。
いやいやいやいや・それどころか!
「クスサンの害」で検索したところ
先年、空知(そらち)地方で大量発生していたのだと!
幼虫成虫とも毒は無いが、幼虫は木の葉を食い荒らすのですな。
昔々に甘樫の丘で出会ったクスサンだが
なんと身近に・それも大量発生するような生き物だったとは。
知らないということはこういうことなのでござる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?