見出し画像

マスクは顔の防風林

勉強
実用

季節の変わり目、春は風が強くなるが北海道では5月の風が強い。
広い北海道の、特に道東の十勝平野は強い風が吹き抜けて
まいたばかりの種や植えつけたばかりの苗が土ごと吹き飛ばされたりする。
広い畑の土が巻き上げられるのだから視界も悪くなるワケで。
以前、そんな5月に
十勝平野をドライブしていて、土埃がひどくて視界が悪かったのが
突然、目の前が開けて驚いたことがある。

そこの畑には防風林があったのだ。
その威力をまざまざと実感した。

さてそこで
風を防ぐなら、木を植えるより壁を巡らせた方がいいのでは?
と思わせて!
壁だと壁際の一部分は無風になるものの

壁から少し離れただけでもう効果はなくなってしまう。
風が壁を回り込んでいくからだ。

これに対して防風林だと
確かに隙間があって風は通り抜けてはいくのだが
その勢いはそがれ

壁の無風になる部分より広い範囲で風が弱くなる。
(ざっとした説明)

一握りの範囲を「完全」にするのではなく
勢いを弱めてより広い範囲を守る。
一握りの「完璧」だけを求めない。

これは現実的でうまいやり方だと思う。

さて身近な家の中にも
期せずして防風林のような働きをしてしまうモノはありまして
それは・レースのカーテン。
蒸し暑い日に風が欲しくて・ちょと端をめくってみると
ふんわりと気持ちのいい空気の塊が滑り込んでくる。
空気分子の大きさはレースの目よりはるかに小さいのに
ナンで空気の流れが止められてしまうのだろか。
弱い風でもレースの目をやすやすと通り抜けて
部屋の中に入ってこないのはなぜだろうか。
カーテンの端をめくったり・戻したりしながら考えたことがあった。

例えば、金網のフェンスにバラバラとBB弾を投げたとしたら
弾は金網の目の大きさより小さいけれど
金網にぶつかってしまったら、跳ね返される。
風が当たるように大量に「ぶわー!」と投げたらどうだろか。
網の目の中を通れた分は向こう側に落ちるが
跳ねかえった分は、こちらから投げた弾にぶつかるのじゃないか。
他の弾とぶつかって、そこに流れの乱れが起きると
小さい弾でも流れが「停滞」してしまう部分ができるのではないか。
もちろん空気分子はレースの目と比べて圧倒的に小さいが数は膨大で
その膨大さが「停滞」というか「渋滞」を起こすのでは?
ナンテ事をレースのカーテンをつまみながら考えたのでござる。
少なくとも・実際に
レースのカーテンは空気の流れを停滞させている。
昔、暮らしの手帖で実験していたが
冬に窓からの冷気を防ぐのにカーテンを閉めるのが有効で
レースのカーテンでも、するとしないとでは大違いだった
ということに驚いたことがある。
レースのカーテンだけでも、相当に空気の流れを邪魔しているのだ。

そもそもレースのカーテンが風でそよぐということは
風を通り抜けさせているだけではなく・受けているということだ。
そして
もっと身近で最近とてもお世話になっているのが

マスク

空気の流れをテケトーに邪魔をして、出るモノ入るモノを制限してくれて
それでも空気を完全には止めていないので呼吸ができるのだ。
マスクは顔の防風林 ♪
実は身近で手軽でスゴイモノなのでござる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?