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ちょっと寒いすごく寒い

(画像は数年前に正月の寒さで凍ったうま煮)
そろそろ冬だというワケで
ドラマなどで寒さを演出するのに「つらら」を見せることがある。
ところがこの「つらら」、あまりにも寒いとできないのだ。
「つらら」は水が滴りながら凍っていって長く伸びるものなので
水が滴らないほど寒いとできない。
だから、すごい寒さをあらわすのに長い「つらら」を見せてしまうと
本物の寒さを知っている人にはバレてしまう。
以前は極寒の地でも住宅の断熱がお粗末だったので
屋根裏に熱がどんどん逃げて行って
屋根に積もった雪が融けて水になってゆっくり軒先に流れ落ちて
分厚く雪の積もった軒先から太いつららが伸びていた。
多分それで、うんと寒いと「つらら」ができると思われたのに違いない。
本気で冷えているときにはどうなるかというと
とても細かい霜が、ものの表面をうすく覆う。
フリーザーの内部に近い感じだ。

そういえば、フリーザーの内壁を濡れた手で触ってくっついてしまったことがある。指が壁に瞬間で凍りついてしまったのだ。
困ったなあと思っているうちに鋭い痛みを感じてきたので
焦りつつ指を引っ張っていたら離れてくれた。
指の表面が平たく薄黒くなっていて、これは軽い凍傷だった。
ゆめゆめ手が濡れたまま冷凍庫を開けてはならない。

あ、手が凍りついたといえば
厳冬期の大雪山のふところの温泉に行って
雪の降る中、物好きにも露天風呂に入ろうとした。
湯船に降りる階段でひょいと手すりをつかんだら
いきなり手のひらが貼りついて離れなくなってしまった。
なんとステンレスのパイプだったのだ。
身体はまだ湯船の手前である。
-20度くらいだったかなー。
うわやだこんなところでこんなかっこうで凍死したらみっともない!
と焦ったが、しばらく握っていたら体温でなんとか融けて離れてくれて
無事に熱いお湯に入ることができた。
この場所的に手すりはステンレスじゃなくて木にすべきだと思う。
熱伝導率!

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