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コンサート・イン・ベルリン1957:カラヤン、グールド、ベルリンフィルのベートーヴェン(心が折れるオーディエンスノイズ)

初めてこのCDを聴いたのはもう何年も前の事です。
クラシック音楽への造詣は浅いので、何も知らずに、ただ、グールドが好きで何枚か図書館でピックアップして聴いていたものの一枚でした。カラヤン、有名、聴いてみよう、という軽いノリでしたが、聴いているうちにどんどん引き込まれたのです。この演奏には素晴らしいグルーブを感じます。

今回、noteを書くために軽く調べてみましたところ、この盤は2008年に初めて正式発表されたものでした。カラヤン生誕100年に、とのことで、つまりどちらの代表作でもなく、死後にリリースされた、但し貴重な競演であったことは確かな録音です。

その貴重な、私にとっては名演の録音ですが、数回聴いてからはまた聴こうとは思えなくなってしまいました。そう、タイトルにある通り、あまりに酷いオーディエンスノイズが入っていて、聴き入っている心が本当に折れてしまうからです。

クラシックのコンサートでは、観客としても、オーディエンスノイズには悩まされます。グールドはそれが嫌でコンサートを止めてしまったと言われているくらいで、ベルリンでオーケストラを聴こうという輩がなぜこうも無遠慮に咳を会場全体に響かせているのか、理解に苦しみます。

率直に言って音も良くなくて、録音方法そのものの問題かもしれません。
そこで思うのは、よく聞くリミックスとかリマスターという言葉です。
クラシックの録音はそうやって音質を上げて再販されたりすることはないものでしょうか。
(注: クラシックではレアではあるが、リマスターされたものはあり、カラヤンの「惑星」は、楽器演奏が編集された新盤が出たそうです!)

そこでまた湧いてくるのは、AIで音を分けられるのでは?という期待。音源分離といいます。

また、どこかで読んだ記憶があるのは、オーディエンスノイズの入った部分を除去して、そこにリハーサルの音源を被せるという手法があるらしいです。

他にも、同じようにノイズが残念な録音が巷にありますでしょうか。
せっかくの名演が、ノイズに挫けそうにならずに、安心して没頭できる音で聴ける日が来るといいなあと、これは本当に願っております。(ジャケ写も素敵なので、CDが出たら買っちゃいます。)

オーディエンスノイズでもう一人思い出すのは、キース・ジャレット。
あるライブでかなりお怒りのところを目撃しましたが、それにつきましては、また機会があればということで、お読みくださりありがとうございました。






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