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私と紙の本『菜の辞典』

皆さんは本を買うときは電子書籍派だろうか、それとも紙派だろうか。
私は断然紙派である。
紙の本は良い。
カバー材質、表紙の材質、装丁の種類、中身の紙質。
もちろん内容だって見ている。でも、内容だけなら、電子書籍だって良いわけだ。
なぜ私がこんなことを言い出したのかと言えば、先日雷鳥社の『菜の辞典』を購入したときに
「ハードカバーは高い」
と言われたのだ。
値段は税抜きで1500円ほど。
ハードカバーで中身はフルカラー、挿絵が繊細で情報量も申し分ない。
インディーのゲームソフト一本分ほどの価格だし、ゲームソフトと違って現物だ。

そこで考えた。
私にとってこの本を現物所有する理由と価値とは。
この本に私が感じた価値を一つずつ書いて行こうと思う。
まず一つ目はサイズ感。
この本は大きさがやや小さめに出来ていて手帳ほどの大きさで厚みがある。
かわいらしいと思えるころんとしたフォルムにまずは惹かれた。
このサイズの本が本屋の一角に並んでいたのだが、本気で一冊ずつ全部欲しいと思った。
やっとの思いで選び取った一冊目がこの「菜の辞典」だった。

二つ目はギャップ萌え。
堅実に見えるハードカバーの中身はかわいらしい中身がある。
細密だがかわいらしい水彩画の野菜の絵に添えられた栄養素や旬、保存法などの堅実な情報に時折垣間見える野菜の花言葉。
為になると胸キュンを交互に与えられる。
するとこの本がどんどん好きになってくる。
ぱらぱらとめくっては食べたことのない野菜の味に思いを馳せる。

大体この二つだ。
難しいことを書いてきたが、本を読むのは楽しい。
本棚に並べて眺めるのも楽しい。
私はだから紙派なのだと思う。
ちなみに、私は音楽もゲームも現物派だったりするのだがこの話はいつかまた。


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