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12、2023年4月22日 丹後魚っ知館

★★☆
入館料 300円

・再入館可。出る時に手にスタンプを押すなど無く、勝手に出て、入る時にチケットちらっと見せるだけでOK。(そもそもトイレが水族館内に無い)
・関西電力のPR施設、2023年5月30日に閉館予定。
・非常に辺鄙な場所にある小さな水族館の割に、アザラシとペンギンがいる。しかもそれらとタッチングプールに至っては無料で見れる。

アザラシとペンギンが狭い場所に一緒に暮らしてる、ミドリガメに似て適応力がある。

衝動的な京都行き

当初の予定では、次こそは八景島シーパラダイスに行こうかな、と思っていたのですが。
購読しているメルマガで知ったニュース、「丹後魚っ知館、閉館のお知らせ」。
そのニュースを見た瞬間は、「閉館か、残念だな。でも小さい水族館みたいだし、もうすぐ無くなるなら行く必要もないか」と思ったのですが……その翌日、何気なくネット検索していて、魚っ知館のツイッターを見ていたら、なんだか無性に行きたくなって。(うおっち館バッジがあまりにも可愛くて欲しくなった、というのも大きい)
その週末には行ってしまった、という次第です。
公式サイトによると、京都丹後鉄道の宮津駅からタクシーで15分とのことでしたが、大阪人のケチさを凝縮したような私にとって、タクシー利用なんて論外!
マップで検索したら栗田駅から歩けそうだし、実際に歩いて行ったという人のブログがネット上に見つかったので、私も歩いていくことにしました。

絶対「くりた」駅って読むよね。

結果、朝5時過ぎに家を出て、魚っ知館に到着したのは11時頃。
前回のすみだ水族館は同じ時間に出発して到着は10時頃だったことを考えると……いかに魚っ知館が辺鄙な場所にあるか、ということが分かると思います。(大阪から東京と、大阪から京都)
栗田駅から魚っ知館までは徒歩1時間弱といったところですが、土曜日に歩いて行った私は勝ち組だな、と思いました。
車でいらっしゃった皆さんは、駐車場に入れず待たされていたようなので。
駅から魚っ知館までの道のりもほとんど海沿いなので、きれいな景色も見れて、良き旅となりました。

魚っ知館の生き物たち

どうせ小さい水族館でしょ、とそこまで期待せずに行った魚っ知館ですが……一言で言えば、行って良かった!!! です。
土曜日でとても混雑してるとのことでしたが、それでも館内のベンチは結構空いてるので、ちょっと人が多い時は座って待っていれば問題なし。
車で来た人たちはそこまで長時間滞在しないようで、比較的回転が早いようだと思いました。(私が来てすぐに「もう帰るよ」と子供に行っている母親を見かけて衝撃を受けました。オープンからいたとしても、まだ2時間しか滞在してませんよね?! 片道6時間近くかけて行った私には信じられない……私はもちろん閉館時間までいました)

くつろぐオオテンジクザメと、ネズミフグ

小さいなりに大水槽もあって、いつまでも眺めていられる。
上のオオテンジクザメを撮った写真の中に一緒に映り込んでいるネズミフグ。
私、トゲのあるフグっぽい生き物は全部ハリセンボンだと思っていたのですが、ネズミフグという生き物もいるんですね?!
今後は軽々しく「あ、ハリセンボンがいる」と言えないな、と思いました……。(違いが分からない)
このネズミフグ、やたら人懐っこくて、他の写真にもちょいちょい映り込んでるし、他のお客さんの後をついて行ったり、とにかく可愛い子でした。

左上からオニオコゼ&ダイナンウミヘビ、カクレクマノミ、トビハゼ、ゴールドスペック・ジョーフィッシュ

その他、個人的に可愛いな~、と思った生き物たち。
オニオコゼとジョーフィッシュは見事にカメラ目線をくれました。
トビハゼを見たせいで、私はもうムツゴロウを見てもすぐに「あ、ムツゴロウ!」と言えない……。(違いが分からない)
カクレクマノミは、一緒に入っているイソギンチャクとのコントラストが美しかったです。

ゴン太くん、25歳

水族館の外にはアザラシ&ペンギンプールがあり、ゴマフアザラシのゴン太くんと、マゼランペンギンの母娘3匹(お母さんがランちゃん、娘がリンちゃんとララちゃん)が一緒に暮らしていました。
1日2回、餌やりタイムがあるので、2回とも見てきたのですが……ゴン太くん、なんというか芸がヘタクソ……。
1回目の時は飼育員さんが「今日はお客さんが多くてちょっと集中力が……」みたいなことを言っていたので、「このお客さんの数で多いの?!」と思ったりしていたのですが。(他の水族館に比べると圧倒的に空いてる)
2回目の解説で納得しました。
アザラシの野生としての寿命は20年くらい、飼育下での寿命は30年くらい、そしてゴン太くんは現在25歳……結構なおじいちゃんだったんですね!

水も滴る良いアザラシ

目があまり見えていないらしく(白内障?)、指示もよく分かっていない模様。
でも、得意技の腹筋も見せてくれて、決して体力が衰えてるという訳でもないと思われます。
とはいえ、そのゴン太くんの高齢化が魚っ知館閉館と重なって、なんだか切ない気分になりました……。
餌やりタイムの後には目薬をさしてもらったり(ショーをやる水族は目が悪くなりがちだそうです。合図を見るために目を開けていて、よく紫外線を浴びるのが関係してるとかどうとか?)、歯磨きをしてもらったりしていました(歯茎を刺激して、歯を強くするため?)。
そういえば餌やりの時も、餌以外に水のゼリーをあげてる、という話もしていました。
水族館の餌は冷凍魚を解凍した物なので、水分が少ないから、水分を補うためにそのゼリーを与えているとか。
振り返ってみると、短い時間の中にもしっかりと色んな情報が詰め込まれていたんだな、と思います。

今回のMVP

今回は閉館することが決まっている水族館だったので、どうしても寂しい気持ちが付きまといますね。
そんな中でも私の胸をきゅんとさせてくれたのは

なんと天然記念物、アユモドキ様!!

アユモドキという魚!
ドジョウの仲間ということで、口ひげが生えているのですが、ドジョウのように地面にべったりではなく、アユのようにすいすい泳ぐからこの名前がついているそうなのですが。
私、元々地面にへばりついてる、ひげの生えてる系魚が大好きなのですが、それがひらひらすいすい泳いでいる!
それがもうたまらなく可愛くて!!!
今回はもう、完全に私の趣味に振り切れたMVPですが……いつものことだから、良いか。

他にも屋外のタッチングプールでメジナに餌をやれたり(よくある100円ガチャガチャですが、入ってるのが金魚の餌みたいな奴。大量に入ってて、めっちゃ楽しめる!)、館内には飼育員さんのトリセツが掲示されていたり。
お客さんを楽しませようという心意気が、竹島水族館に通じるものがあるな、と思いました。
水族館以外の場所(屋外)も、色んな植物があったり、ベンチなんかも置かれていて、私が近所に住んでいたら間違いなく毎週末遊びに来ていただろうと思います。
本当に、ここが無くなってしまうのが残念でなりません。
残りわずかな時間ですが、まだ行ったことのない人はチャンスを逃さずに!
時間にゆとりのある方は、ぜひ晴れた日に栗田駅から歩いて行ってほしいな、と思います。

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