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コラム:カワウソの進化

コツメカワウソは色んな水族館や動物園で名前を聞きますが、

うじゃっといてる、鳥羽水族館のコツメカワウソ

ツメナシカワウソは多分、伊勢シーパラダイスで初めて見ました。

握手してくれる、伊勢シーパラのツメナシカワウソ

名前のとおり、爪の無いカワウソだと理解しているのですが……冷静に考えて、おかしくないですか?
人間も含めて、大抵の生物には爪が生えているように思います。
外敵と戦ったり、獲物を捕まえたりするのに爪が役立つことは、簡単にイメージできますよね。
逆に爪が無い生物として、例えばカエルなんかが思い浮かびますが、爪が無い代わりにペタペタと壁を上ったりできるというメリットがあります。
そのために爪が無いんだと思えばそれは納得できるのですが、じゃあツメナシカワウソの足は吸盤になっているのか?
もしそうなら、水族館では真っ先にその紹介をすべきだと思いますが、そんなことは一言も言ってなかったので、おそらくそうではないと思います。
だとしたらカワウソは、なんのために進化の過程で爪を捨ててしまったのか……。
分からないので、ネットで調べてみました。

まず見つけたのは、コツメカワウソは名前のとおり爪が小さい訳ですが、赤ちゃんの時は小さい鉤爪になっている、という記事。
そもそも小さい爪が、成長の過程で削れてコツメになってしまうそうなのですが……これはやはり、元々カワウソという生き物は爪が生えていたけれど、進化の過程で小さくなっていった、ということでしょうか?
となると、元々爪のあるカワウソが進化の過程で爪が小さくなっていき、最終爪の無いカワウソになった、つまりツメナシカワウソこそが進化の最先端を行っているということ?
……いや待てよ、イメージとして、進化とは小型化するものじゃないでしょうか?
恐竜が巨大だったのに対し、現在生き残っている生物で恐竜ほど大きいものって少数だと思います。
ということは、コツメカワウソよりも大きいツメナシカワウソは、コツメカワウソの進化前の姿ということ……?

次に分かったことは、ツメナシカワウソは後ろ足の人差し指から薬指までの3本の指に小さい爪がある、ということ。
更に泳ぐくせして水かきが無いそうです。
ヒントとなりそうな情報としては、カワウソには天敵がいないというところ。
爪や水かきが無いということを「退化」と表現してあったので、爪は必要ないから無くなったと考えたら……もしかしてカワウソの進化の過程って人間に近いのでしょうか?
人間も、敵がいないから毛が無いし、爪や歯が鋭くないんですよね?

……結論。
なんでツメナシカワウソに爪が無いのかは分かりませんでしたorz
爪が無いから手が器用、というような記述も見かけた気がしますが、でもチンパンジーだって手が器用だけどちゃんと爪ありますよね?
手先が器用な人間は爪が小さい、なんて説も聞いたことありませんし。
あと、調べてて漠然と思ったのは、コツメカワウソが進化してツメナシカワウソになった、とかではなくて、多分地域とか?
そういうのによって別々に姿を変えてコツメカワウソ、あるいはツメナシカワウソの姿になった、という感じですよね?(他にも色んな種類のカワウソいますし)
柴犬が進化してチワワになったわけではない、というのと同じで……。

あと、別のところで見かけてハッとしたのですが、進化って「こういう形になったら有利!」と思って生き物が選択していくものではなくて、「こういう形になった結果、その形の生き物が生き残った」ということなんですね。(当たり前の話のような気もしますが、なんとなく意識から抜けてました)
ということは、やっぱりツメナシカワウソは爪が無いが故に生き残った訳で……うーん、謎は深まる。

ツメナシカワウソにどうして爪が無いのか(爪が無いことによるメリットはなんなのか)、ご存じの方はご一報ください。

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