10、2023年2月10日 鳥羽水族館
★★☆
入館料 1,600円(近鉄の「鳥羽水族館割引きっぷ」を利用して、電車賃を丸ごと差し引いた結果)
※近鉄利用する方はお得でオススメな切符ですが、前日までに購入しなければなりません。
・再入館可。
・日本一飼育種類数が多い水族館。
・世界でも2頭しか飼育されていないジュゴンが、ここに1頭いる。
・現在日本に3頭しかいないラッコのうち、2頭がここにいる。
・鳥羽水族館、というより鳥羽をミジュマルが応援している。
・ドクターフィッシュあり。
・アシカショーはあるけどイルカショーはない。近くにイルカ島があるから?
・総合すると、エンタメ系水族館。
鳥羽水族館のアイドル
今回鳥羽水族館を選んだのは、前回行った「マリンワールド海の中道」でラッコを見たからでした。
そこで日本にラッコがもはや3頭(2021年時点では4頭)しかいないこと、しかもこれ以上増えることは無さそうであることを知り、見れなくなる前に他のラッコも見ておきたいと思ったのでした。
海の中道のラッコがあまりにも可愛かったので。
そうして見に行った鳥羽水族館のラッコですが……うん、正直に言うと、あまり可愛いと思えませんでした。
ラッコを見に来ていた大勢の他のお客さんが「可愛い~(ハァト)」と言っていたので、生物として可愛いのは間違いないと思います。
でも、私の脳内にはいまだ海の中道のラッコの姿が焼き付いていて、それと比べると……あまり可愛いと思えない。
海の中道のラッコが「あざと可愛いぬいぐるみ」だとしたら、鳥羽のラッコは「大阪のおばちゃん」感があると思いました。
行動のすべてに大阪弁でアテレコしたら似合いそうというか、大阪の商売人っぽいサービス精神があるというか。
水族たちの熱きソウル
サービス精神、それが鳥羽水族館の多くの生物に共通するものじゃないか、と私は感じました。
実は今回、私が水槽の前でじっと立ち止まって見ていると、生き物が寄ってきてくれる、という場面が何度もありました。
最初はスナメリでしたが……これはある程度知能があると思うし、イルカは好奇心旺盛、と聞きますから、オープンした直後の最初の方のお客さんということで興味を持って寄ってきてくれただけかもしれないです。(余談ですが、スナメリの授乳の瞬間をこの度初めて見ました。赤ちゃんイルカが母親イルカのお腹の所に口をやって、白い煙みたいなのが出るっていう……「水族館ガール」で読んだとおり! 読んでて良かった!)
でもそれ以外にも、「へんな生きもの研究所」のボロカサゴ、「日本の川」のイモリ、どこの水槽か忘れましたがオレンジ色の斑点がある魚が、私の姿を見ると目の前にわざわざ泳いでやってきて、じっと見つめてくれたんです。
イモリに至っては、奥の方にいた1匹が微笑みすら浮かべているかのような表情で泳いできてくれて……あれは、まだハイハイしていた姪っ子が、私が遊びに行った時に奥の部屋から玄関まで笑顔でハイハイしてきてくれた時に匹敵する歓待ぶりでした。
ボロカサゴも、その場を離れようとすると追いかけるかのように水槽に向かって泳いできてくれて……本当に離れるのが心苦しいくらいでした。
これ、別に私が特別なのではなくて、他のお客さんでもそうじゃないかと思うんです。
生き物全体が、妙に人馴れしてるんでしょうね。
どの子がどの人間に反応するかは分かりませんが、私はオープンから16時過ぎまでずっと水族館にいて、スナメリも入れたら4匹の生き物が寄ってきてくれたので……誰でも、時間をかけて水槽の前に立ち止まったら、なんらかの生き物が寄ってきてくれるのではないかと……ちょっと他の人も試してもらいたいな、と思ったりします。
個人的イチオシショー
今回、特に私が気に入ったのは「セイウチふれあいタイム」というショーでした。(と言っても、現在はコロナ禍なのでお触りはナシです)
まず、スタッフさん2人の掛け合いが完全に漫才なんです。
でも、ただ面白いだけじゃない、凄く分かりやすいセイウチの解説があって……私の知的好奇心を大いに満たしてくれました。
以下に、今回私が学んだことを書いておきます。
ジュゴンとマナティの違い
そしてやっぱり、鳥羽水族館と言えばジュゴン!
ここではジュゴンとマナティが両方見れるのですが……私、この2種類の生物の違いって、知らなかったんです。
漠然と、住んでる場所が違うのかな、とか、食べる物が違うのかな、とか思っていたのですが、ルックス的な違いはまったく分からず。
今回見て、はっきりと分かりました。
ジュゴンのしっぽはイルカみたいな魚っぽい形、マナティのしっぽはしゃもじみたいな丸い形。
今後はもう、間違えないです。
今回のMVP
最後は、今回の水族館でのMVP。
多分、人生で初めて見ました、ハイイロアザラシ。
何も知らずに「海獣の王国」を通りかかって、水面から顔を出していたこの生物を見た私の衝撃、お分かりいただけるだろうか?
私、アザラシやアシカという生き物は「可愛い」ものだと思っていたんです。
いわゆる「ゴマちゃん」のイメージですね。
ところが、ひょっこりと顔を出していたこの生き物の、なんとブサイクなことか?!?!
こんなにブサイクなアザラシの仲間がこの世に存在するということに、衝撃を受けたんです。
最初に「海獣の王国 お食事タイム」を見た時は、場所が悪くてハイイロアザラシは全然見れなくて。
その後館内を歩き回った後も、どうしてもあのブサイクな顔が頭から離れなくて、もう1度「海獣の王国」に行ったところ、偶然にも2回目の「お食事タイム」のちょっと前の時間だったので、今度はハイイロアザラシが餌を貰う場所のドセンを陣取って、ガッツリ見てきました。
見れば見るほどクセになるブサイクさ、もはや一周回って可愛いと思えてきて、これがよくいう「ブサカワ」という奴か、と納得してしまいました。
このハイイロアザラシ、日本で見れるのは鳥羽水族館を入れて3か所だけとのことだったので、帰ってネット検索してみましたが、どうやら他では「八景島シーパラダイス」と「大分マリーンパレス うみたまご」で見れるそうです。
……次回の私が行きたい水族館が決まったような気がします。
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