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コラム:ハナヒゲウツボの体色

伊勢シーパラダイスに行った時のテーブル水槽にいたハナヒゲウツボちゃんが美しくて!

ハナヒゲウツボの美しさがまったく伝わらない伊勢シーパラでの写真

マリホ水族館に行った時にも、水槽の上のパネルに「ハナヒゲウツボ」と書かれていたので、テンション上がって覗いてみたら……。

ひょっこり顔出しマリホ水族館のハナヒゲウツボ

いや、色違くないですか?!?!
私が思っている、というかパネルの写真にも使われている、きれいな青と黄色のラインじゃなく、黒と黄色のダークな印象。

マリホ水族館のパネル

もしかしてまったく別の生き物?! と思って、スタッフの方に写真を見せて「この生き物の名前は?」と聞いたのですが、やっぱりハナヒゲウツボでした……。
しかもその時、私が「この黒い奴は……」という聞き方をしたら、「この青い奴ですよね」みたいにスタッフの方は言っていて……「これが青?! 一億歩譲って紺と言えなくもないかもしれないけど、それでもやっぱり黒だよな? え、私の目がおかしいの?」と脳内混乱してしまって……。
本当はその時に「私が前に見たハナヒゲウツボはこんな色ではなかったのですが……」とスタッフの方に聞けたら良かったのですが、既に脳内混乱していたので「ハナヒゲウツボの色が違うじゃねーか!」というクレーマーだと思われたらどうしよう、という謎の恐怖が芽生えて聞くことはできませんでした……。

ということで、またネットで検索してみました。
そこで知る、驚きの真実!(※実はこの情報、伊勢シーパラのテーブル水槽にチラッと手書きポップで書いてあったんですよね。自分の撮った写真に写り込んでいました)
なんとハナヒゲウツボ、子どもの頃は黒くて、大人になるとあの綺麗な青色になるそうなんです!
しかも、約10年かけて成長するとメスに性転換して、体色も全面黄色に変わるとか。
えぇっ、じゃあ幼少期(黒)、普通のオス(青)、メス(黄)全部揃って見てみたい! と思ったのですが、メスは産卵を終えると死んでしまうらしく、そう簡単に見れるものではないみたいですね。

で、それはそれとして、伊勢シーパラダイスで見た子は大人のオスで、マリホ水族館にいた子はまだ大人になっていなかったということ。
そこまでは良いのですが、それもなんだか違和感が。
というのも、私の撮った写真では分からないと思いますが、伊勢シーパラダイスのハナヒゲウツボはほっそりとした小さい子で、マリホ水族館の方の子は結構大きかったんですよね。
大人より子どもの方が大きいの? という疑問が出てきたわけですが、これに対する答えとなるような記事をネット上に見つけました。
水族館ではなくて海の中ですが、大人よりもよっぽど大きい黒いハナヒゲウツボの個体を見つけたという記述を。
まぁこれも、冷静に考えたら人間だって、大人より背の高い子どもなんていくらでもいますもんね。
体の大きさで大人か子どもか考えるのは、動物界でもバカらしいことなのかもしれませんね。(今、「カメだってオスよりメスの方が大きいっていう個体差ありますもんね」と書こうとして気づいたけど、全身黄色じゃないハナヒゲウツボは全部オスだったのでした……)(あれ、それとももしかして、大きい黒い個体こそが、将来メス化するハナヒゲウツボだったりするんですかね?)

結論。
あのきれいな青と黄色のハナヒゲウツボじゃない、黒と黄色のハナヒゲウツボを見かけたとしても、「色が違うじゃねーかよ!」と怒ってはいけません。
生物としての見分け方は、色よりも鼻先の「ハナヒゲ」を見た方が良いのかもしれませんね。

余談ですが、マリホ水族館の年パス持ってる人は、あの黒い子がきれいな青に変わるところを見れたんだろうなぁ……。
羨ましすぎる!!!

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